メディアワークス文庫 京都骨董ふしぎ夜話３

著者名：獅子ししゃも【著者】

KADOKAWA（2017/01発売）

• ISBN：9784048925952

内容説明

鈴虫鳴く秋から冬に移ろう祇園。桃枝骨董店がたたずむ路地裏にも小さな事件が。ご近所さん、老舗料亭「ゐかり」の若ボンがついに結婚の噂??　花嫁をめぐって大騒ぎの折、桃枝骨董店にイギリスから訃報が届いた。馴染客のとつぜんの不審死、消えてしまった浮世絵、そして、かすかに漂う鬼の気配……。謎めく事件に導かれ、桃枝一行は、霧の街ロンドンへ！　お茶目な店主、天然女子大生の孫娘、そして、人のふりした優しい狐が働く骨董店は、今日も“ふしぎ”で大賑わい。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[佐島楓]

今年の締めにふさわしい一冊。桃枝家をめぐる不穏な運命も明かされるが、天草がいればきっと大丈夫。どうぞ皆様、良いお年を。

2016/12/31

[はつばあば]

1巻目より2巻目、2巻目より3巻目と目を見張るほどぐ～んとアップしていました(^^♪。鵺に襲われた天草を助けたのは祖父母狐。800年と言う歳月を独り淋しく暮らしてきた天草がやっと見つけた家族。そしてやっと7本になった尻尾。まだ続編は出ていませんが桃枝一族と鵺との因縁。尻尾が増えたことでこれからの話の展開をワクワクする思いで待っています。師父の可愛らしさに、横目で我が家の爺様を見る・・他人にはいい夫に見えるようだが・・私には狸に(;´∀｀)。

2021/01/05

[カメ吉]

シリーズ三作目も面白かった～！ 今回は少しハードな内容で前２作よりドキドキな展開も。狐より唯一妖力の強い『鵺（ヌエ）』が現れ狐の天草を襲う。絶体絶命の危機！とほのぼのとした鳴神小路に不穏な影。 そしてイギリス編では涙ぐむ少し悲しい内容で夫婦と家族の深さに感動しました。やっぱり京都弁が素晴らしい。会話がテンポ良く可笑しい。 『京都と骨董店』、『祇園と妖』、何か望月麻衣氏の『ホームズ』や『拝み屋さん』とリンクする題材ですが両方それぞれ面白かった。 もう続編はないのかな？完結ぽくない終わり方。もっと読みたい！

2019/03/06

[あゆみ]

★★★☆☆　未之助と光がケンカしてると落ち込んで尻尾が出てしまったり、嬉しい時は尻尾をぱたぱた振ったり、天草の言動がやはりかわいい！1巻で狐より強いと天草が言っていた鵺が登場。天草のピンチに助けにきたばば様かっこいい。じじ様の｢いーじーたーげっと｣発言もおもしろい。桃枝家と鵺の間には因縁があるみたいなのでまた登場するのかな。このシリーズでまさかの海外、イギリスに行くことになるとはびっくり。中国の銀狐の陽中、また登場してほしいな。

2017/02/08

[ううち]

第3弾。天草と光ちゃん、師父がとても可愛らしくてほのぼのする。 パスポート問題がお嬢さんと同じく気になるところですが、中国のお仲間にはまた会えるのかな。天草の成長が嬉しい。

2018/11/22