内容説明
妹・和花の誕生日の翌日は母の命日。母の墓前に手向けられた花を見つけた柚琉の脳裏に失踪した父の姿が過ぎる。そんな中、犀川さんに異変が起こり、命に特別な事情を抱えた和花が倒れた。優しい死に神、感動の最終章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
55
しんどいお話でした。主人公ひとりしか本当のことは知らず、日常は続いていく。救いがあるようでいて、能力は失っていないのだろうから、葛藤は続くのでしょう。主人公が作家として成功していけることを祈ります。2017/01/29
はつばあば
47
親子って難しいですねぇ。勿論私だって親との確執が無かった訳じゃありませんが・・お互いが老いてくるとそういうのが無くなります。柚琉もお父様もその歳には至ってなかったのかも。それにしても犀川さん、やっぱり柚琉さんが死神だったのですね(^^♪。2巻目で私が読み間違っていたのかとハラハラしましたわ。父が亡くなり和花が嫁ぎ、津守も嫁を貰うと・・みんなの記憶から犀川さんは消えましたが、柚琉の中の犀川さんは健在。夜だけ人の姿になって柚琉を見守ってくれていたなんて泣かせます。今後犀川さんは昼間は猫の姿で柚琉の傍に。2019/09/02
はつばあば
45
うん、今回2019年読了のこの本のレビュー。これ以外のレビューができない(^^;。犀川さんがこの柚琉と和花の傍で幸せでいられたというのが一番嬉しいです。誰もがそうですが若い頃のしんどさはなんとか耐えられます。若い頃ホイホイしていた人にはしんどい想いって耐えられないでしょうね。犀川さんは皆から忘れられてしまいましたが柚琉だけは・・。ほんと泣かされせます。命は母親の胎内で10月10日過ごすのです。自分勝手に粗末にしていいものではありません。ましてや他人が奪うものでもありません。命を与えることができる死神・・2023/11/07
よっち
30
柚琉の元に突如現れた長らく失踪していた父。その後の急展開に呆然とする間もなく、和花が倒れて難しい決断を迫られることになる第三弾。最後に父と再会できてよかったなとか、犀川さんのあれは教えた代償なのかなとかいろいろ思うところはありましたが、これまでずっと一人で秘密を抱え、あまりにも重い決断を下すことができなかった柚琉への犀川さんの優しさが印象的でした。ただここで完結なら和花だけでなく津守ですら決断したんだし、深町とはしっかり向き合って欲しかった。収まるところに収まったということなのかもしれませんけどね(苦笑)2017/03/21
まふぃん
15
どういう結末になるかとハラハラしました。最後は駆け足でしたが、何とかまたまったかな?2018/01/10