内容説明
著者シーラ・エルワージーは半世紀にわたり非暴力の平和活動に献身し、
ノーベル平和賞に3度ノミネートされた女性である。
彼女は平和活動において、非常に画期的な手法を創出した。
それは世界の政治家、公務員、研究者、兵器製造企業経営者、技術者などの中から、核兵器をはじめ大量破壊兵器の使用や開発の決定権者を探し出し、
直接会って対話するというものだ。
また、彼女は早くから、環境や食糧、エネルギー、人種差別、女性差別、格差などの問題に注目し、それらを解決して持続可能な社会を築くことをも目指して活動してきた。
この地球を誰もが安心して暮らせる場所にして未来の子孫たちに残すためには、ほかでもない私たち一人ひとりが自分の内面と向き合い、怒りや恐れを超えて他者を受け入れていくことが必要だと彼女は語る。
現在起こっているさまざまな問題と、自分自身を含めてそれらに取り組んで成果をあげている人々を紹介するとともに、読者がすぐに実践できる方法を説く本書は、著者の思想と経験の集大成ともいうべき一冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大島ちかり
6
全てが素晴らしかったけれども、私の思考や意欲が追い付いていない。長く苦しいけれども、世界が平和になる正しい方法。みんながやれば、平和になる。2020/05/09
ゆ
2
第7章以降は面白くて読み進められた。世界を変えたいと思いならまずは自己についてよく認識し価値観を知ることから始める。また瞑想や自然の中に行くなど五感が正しく機能する状態にする。傾聴する姿勢をもつ。そうしてビジョンが明確になり非暴力な状態になる。似た価値観の人も集まってくる。 まずは個人個人が内なる平和を作ることが重要。2020/04/06