内容説明
実験データに基づくネズミの「雄性学」からヒトの「男性学」へ。我が国では、出生率の低下による少子化と平均寿命の伸長により、少子高齢化社会を迎えています。本書では、「ネズミは子だくさん」と言われているネズミの世界に目を向け、ネズミの雄性学、いわゆるオスネズミの生殖能力について生物学的な側面からやさしい解説を試みました。
目次
第1章 生殖機能(性の誕生;無性生殖から有性生殖への進化;性の決定;同性愛男性とエイズ;ネズミの誕生;性の判別;性成熟;性周期;生殖器の形態と機能;精子形成とその完成;性行動パターン;受精;生殖機能とアンドロゲン)
第2章 生殖行動(交尾行動の発現;交尾行動における性反応;性行動の観察;交尾行動の測定;交尾行動パターンに影響する因子;陰茎反射(反射勃起)
非接触性勃起
薬物誘発射精
生殖行動と脳)
著者等紹介
斎藤徹[サイトウトオル]
日本獣医生命科学大学名誉教授。1948年三重県生まれ。日本獣医畜産大学獣医学科卒業、同大学院獣医学研究科修士課程修了。獣医師。獣医学博士。(財)残留農薬研究所毒性部室長、杏林大学医学部講師、日本獣医畜産大学大学院獣医学研究科教授を経て、2014年4月より現職。日本アンドロロジー学会名誉会員、日本実験動物医学会実験動物医学専門医、早稲田大学動物実験審査委員会専門委員。1983~1986年、アメリカ国立衛生研究所(NIH)、シカゴ大学、1997~1998年、カロリンスカ研究所に留学。専門は、行動神経内分泌学。日本学術振興会特別研究員等審査会専門委員、群馬大学医学部非常勤講師などを歴任。現在、瀋陽薬科大学客員教授、内蒙古農業大学特聘教授、学校法人湘央学園非常勤講師などを兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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