角川文庫<br> 不義 刃鉄の人

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角川文庫
不義 刃鉄の人

  • 著者名:辻堂魁【著者】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • KADOKAWA(2016/12発売)
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  • ISBN:9784041049020

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内容説明

赤穂浪士が依頼した一振りの打刀。

だが四十七士の中に、依頼した男の名は無かった――。
国包が見た”武士の不義”の真実とは。


武士の身分を捨て、刀に向き合うことを選んだ孤高の刀鍛冶、一戸前国包(いっこまえくにかね)。
彼の鍛冶場に、若い女が訪ねてきた。女は、川井太助という男が国包に注文した打刀を、自ら届けたいのだという。
実は川井は、吉良邸討ち入り前日に失踪した赤穂浪士の一人であり、刀は討ち入り半月前に注文されたものだった。
国包は事情を察し川井の行方を探るが、一方で本家を通じ、ある武士を斬ってくれとの依頼が……。
武士の矜持を描く、大好評の時代小説シリーズ第2弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

19
いきなり吉良邸討ち入りから始まった。忠義の物語が抱える残酷さが丁寧に描かれている。一戸前国包の日常が丁寧に書かれているのも好きだ。太助にしても甚左にしても一門の名誉や忠義を押し付ける人たちに逆らえない立場なのが悲しい。2018/03/30

ぶんぶん

17
【図書館】「刃金の人」第2弾!今回は「忠臣蔵」誰もが知っている討ち入り事件の裏側から光を当てる。一本の刀を依頼され作刀するが、依頼者が引き取りに来ない。一年後、見知らぬ女が代金を払い依頼者に届けたいので詳細を知りたいと庵を訪ねて来るが・・・運命のいたずらか、巻き込まれる国包。そこには「忠臣蔵」の討ち入りする側、される側の、事情があり脱盟する男たちの悲明があった。どちらにも関わってしまった国包、武士としての矜持とは。あの時そうしていればと過るが、それさえも許されぬ武士の悲哀。国包の刀の切れ味が鋭い。不義とは2019/09/20

蕭白

12
読み始めに時間がかかりましたが、途中からはほぼ一気読みでした。タイトル通りのお話で、明るさはないけれども先が気になって・・・。切ないお話でした。2020/10/21

はかり

12
忠臣蔵にまつわる後日談。吉良側と浅野側にいた二人の不忠者。忠義に生きる武士の儚さ、悲哀が強く感じられる。太助と由良は可哀相だった。辻堂の筆にしてはなかなか読みづらかったが、それほどテーマが重かったのか。2017/02/06

woo

7
シリーズ化されてるとは知らず慌てて発注^^;; 第1作も悪くはないけど然程のめり込まなかったんだけど、より濃密さを増してきててなかなかイイんじゃないでしょうか✌️2019/01/27

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