内容説明
「年収400万でも将来、下流に 」──半年で20万部を突破し、流行語にもなった『下流老人』は、一般に金持ちと思われていた高齢者の貧困を 発見 した。続く本書では、ますます深刻化する現状を辿りつつ、自分が下流化しないための 解決策 を提示する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
53
大学の図書館。大学の公開講座。藤田さん、想定外に話しがお上手。大学の先生もあんなに若くて話しが上手くて本も書けるなんて羨ましいとおっしゃっていた。死ぬ直前まで働いてポックリ逝けたら幸せなのでは? お金も大切だけど健康が一番。なんてこと考えていたら、日本の寡婦が一番貧困らしい。クワバラクワバラ。2017/11/15
万葉語り
52
一億総活躍社会は死ぬまで働き続けなければならない社会。下流老人に絶対ならない方法はなく、自分は大丈夫と思っても親の介護や、子供によって思わぬ負担を背負ってしまうことがある。そして勤労の美徳、恥の文化を遺伝子的に刷り込まれた日本人は容易に他人やお上に頼ることをよしとしない。増税ってメリットをきちんと説明してくれて、運用を透明化してくれれば賛成してもいいかなと思った。2017-532017/04/09
壱萬参仟縁
46
「下流老人」とは、年金や貯金が少ないうえに、病気や事故、熟年離婚など、やむを得ぬ事情により貧困生活を強いられている高齢者のこと(23頁)。法的には採用における年齢制限は禁止されているが、事実上、中高年の再就職には年齢差別の壁がそびえ立っている(63頁)。ポータブル・スキルとは「業種や職場が変わっても、〝持ち運び可能な能力〟」。TOEICや簿記、マネジメント能力も含まれる(102頁)。ドメスティックなコミュニティであるほど、その一部が機能しなくなるだけで、集落全体が連鎖的に貧困化しかねない(119頁)。 2018/05/03
団塊シニア
37
高齢者の実態について事例も含めよく分析しており内容がわかりやすい、定年退職後は悠々自適は一握りの富裕層の話で幻想だと思う。2017/09/18
ゆう。
35
高齢者の貧困は、若者や子どもも含めた国民全体の貧困問題と深い関係があります。本著は、若者VS高齢者となりがちな社会保障問題について、そうではないんだという問題提起がなされていたように思います。ただ、財源論やこれからの社会福祉のあり方には、僕は同調することができませんでした。著者は、なぜ社会福祉が資本主義社会で社会問題となるのかを、もっと直視していく必要があるようにも感じました。2017/11/05
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