創元推理文庫<br> 怪盗紳士モンモランシー2 ロンドン連続爆破事件

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創元推理文庫
怪盗紳士モンモランシー2 ロンドン連続爆破事件

  • ISBN:9784488217051

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内容説明

モンモランシーは崖っぷちにいた。泥棒稼業から足を洗い、ジョージ・フォックス・セルヴィン卿と共に諜報員の仕事をしていたのだが、トルコで麻薬に溺れてしまったのだ。モンモランシーの困った言動に手を焼いたジョージは友人の医師ファーセットに治療を依頼しようとした。ところが当の医師は自分のミスで患者を死なせてしまったことで、引退を決意していた。ジョージは二人を立ち直らせるべく、ロンドンを離れスコットランドにある兄の城に連れていく。一方ロンドンでは爆破事件が起こり、諜報員の手腕が必要とされていた。好評シリーズ第2弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

49
第二作目にしてシリーズ名に偽りあり。モンモランシーは泥棒稼業から足を洗い、英国諜報員に。これではまるでMI6か007。その後も一向に、憎っくき金持ちから金を奪って義賊的・利他主義的振る舞いをする怪盗にはなっていない。依存症で何度も薬に頼ろうとするモンモランシーと何かというと「俺はもう駄目だ!医者として失格だ!」と自虐モードに陥るファーセット。一人だけでも大変なのに二人の困ったちゃんを抱えたジョージ郷は大忙し。ファーセット、腕も誠意もあるが、後半思い込みで突っ走る。冷静な事実を元に判断のが医師なのに。2017/01/11

ち~

30
前作で華麗にスパイへと転身したモンモランシーが、トルコでまさかの薬物中毒となっていた!頼みの綱のロバート医師は手術の大失敗で失意のドン底。セルヴィン卿は2人を連れてスコットランドで療養させるが、そこでは謎の幼児の死亡事件が起こり、ロンドンでは駅の爆破事件が勃発するという最悪のタイミング。しかし、ヘタレな所はあってもモンモランシーはやる時はやる男だった!2つの事件の真相は予想外に奥深く、個性豊かなモンモランシー達3人、その他脇役陣の魅力が増した2作目だった。ここで翻訳が止まっているのが非常に惜しまれる。2021/11/09

鐵太郎

28
怪盗紳士というと、ビカレスクというか悪漢の楽しい正義の犯罪ザンマイというイメージなのですが、この物語はさすがに21世紀に書かれただけにしっかりした設定で書かれています。ついに自分の恥ずべき過去を告白するモンモランシー、人の注目を集めるために医術を披露してきた自分に絶望したファーセット医師の立ち直り、ロンドン連続爆弾事件と小さな村での嬰児死亡事件をめぐる人々の流れ。あのヴァイが素敵な女性になって再登場。いいね、これ。続編が出たら絶対買うぞ。2017/06/17

寒っ!!

7
1巻と比べると読み物としてそこそこの物になっている。最後の反応は妙に意味深だな。2017/08/01

ロックイ

6
前巻、泥棒とは縁を切った為“怪盗紳士”というタイトルに惹かれた身としては些か興味も萎み気味で読み始めたシリーズ第二段。モンモランシーは紳士と諜報員という二つの顔を持っているもののやはり面白味には欠けると思っていましたが、モンモランシーがまさかの薬物中毒。相棒のジョージはここにきて遂にある決断をします。この決断が物語の新のスタートと言える場面で、そこからは物語の中に入り込んでいました。ダークヒーロー物は丸っきりの善人が出てこないのと同じように、丸っきりの悪人も出てこない。そこが読んでいて考えさせられました。2017/02/03

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