内容説明
◆ふらんす堂ホームページ連載コラム、待望の書籍化!
―伝えたい言葉―
ボードレールやランボー、マラルメ…
詩人たちからあなたへの素敵なラブレター
◆収録作品より
そこ深い
池の鏡に
映る影、
その黒い柳に
風は泣き……
さあいまは、夢みる時。
(詩集『よい歌』 第六歌 渋沢孝輔訳 ポール・ヴェルレーヌ「(白い月)」より)
◆著者あとがきより
書いていくうちに大学で勉強したフランス語の詩人だけでなく、子供時代に知り、ずっと記憶に残っているフランス以外の歌やフレーズも抑えがたく浮かび上がってきました。「おおスザンナ」や「ソルヴェイグの歌」、「四つ葉のクローバー」など作者の名も知らないまま記憶の中に住み着いているのでした。正統派のフランス詩でも、ヴィヨンやネルヴァルなど、なぜ入れないのかと文句を言いに顕れた朝方の夢もありました。残念ですがまた別の機会まで待ってもらいましょう。