内容説明
陸奥武者の熱き魂、戦国の隠れた豪傑、南部家棟梁が二代続けて怪死する激乱の事態。「北の鬼」九戸政実(くのへまさざね)は、南に目を向けながらも、南部一族内の権謀術数が蠢く陸奥(みちのく)に縛られていた。織田信長が殺され、伊達政宗が台頭する。天下人となった豊臣秀吉は、20万の兵を率いて東へ進軍をはじめた。戦国時代の知られざる豪傑の波瀾の人生はいかに――。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
財布にジャック
38
自信家で行動的で頭脳明晰で口が悪くてワンマンで50歳前後・・・こう書いてみると九戸政実って嫌な主人公に感じますが、それがどっこい何故か魅力的なんです!いよいよ信長がこの世を去り、秀吉の時代がやってきた。伊達も登場してますます先が気になる展開になりました。あと残り一冊でシリーズが終わると思うと読むのが惜しまれますが、この後一気に最終巻へ。2010/07/21
kawa
36
2巻は、政実に立ちはだかる策士・北信愛の暗躍、末弟・康実との確執、東正勝の津軽遠征の迷走、秀吉や正宗との間合い等々、読みどころ多数で、ページを進める手が止まらない。2020/07/31
金吾
35
○南部家存続という目的は同じながら、分かち合えない状態は歯がゆいです。津軽や伊達も政実の策で動いているというのはやり過ぎ感がありますが、小説として楽しめます。2025/05/06
きょちょ
26
この巻も内紛が多いが、後半になって秀吉が北条を攻め、続いて陸奥も統制しようとしてくる。 一族の棟梁は秀吉に恭順を示す。 最終巻で、主人公九戸政実が秀吉と戦うことになるのだろうが、そこに伊達政宗はどうからむのか・・・。 最終巻に大いに期待。 ★★★2017/04/03
三代目けんこと
24
最終巻へ。1文字1文字読み逃すことなく、その最期を見届けたい…。
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