内容説明
織田信長が天下布武(てんかふぶ)を掲げた頃、陸奥(みちのく)の南部家では内紛が続いていた。新たな時代を予見する九戸党の棟梁・政実(まさざね)は、ついに宗家を見切った。戦の天才「北の鬼」九戸政実が、武者揃いの一族郎党を束ねて東北の地を駆け巡る。著者が故郷を舞台に熱き思いを込めた歴史巨編「陸奥3部作」の最終章、待望の文庫化。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
44
著者の東北シリーズ5作目。こちらは、主人公が蝦夷ではなく、時代も下がって戦国時代ということで、やや前作シリーズと趣が異なるのだが、九重政実の梟雄ぶりが圧倒的、晴政のダメ殿ぶりも秀逸で、ドラマのめり込みで読了。いやあ凄い、放心状態だ。2020/07/30
財布にジャック
43
高橋さんの東北3部作の最後の作品に遂に到達しました。今度の主役は戦の天才の九戸党の棟梁です。まだ1巻なので南部家の内紛なのですが、それにしても主人公は、器が大きなダイナミックな策士です!「まことの将たるは私怨や私欲を捨てて国の先行きを思う者ぞ。」というセリフがあるのですが、これってどこかで聞いた気がするんですが・・・そうです。今大河ドラマの主役の坂本龍馬さんもこれに近いこと言ってたような・・・やっぱり大物は言うことが違うなぁ。2010/07/19
金吾
32
○九戸の乱で有名な九戸政実が視野と度量が広い人物として描かれています。主家も含め戦乱の時代の一族をどのように導いていくのかワクワクしています。2025/05/06
きょちょ
31
「陸奥三部作」の最後の作品。 この巻の時代は戦国時代。 戦さの場面はそれほどではないが、種々の画策がとても面白い。 主人公九戸政実は、「火怨」「炎立つ」の主人公ほどの魅力はまだ感じられないが、とても野心家である。また、他の主人公と違って、生粋の蝦夷でなく源氏の血を引いているのも興味深い。 織田信長の活躍に嫉妬し、一族の内紛ばかりの自分に嫌気がさしている。 一族の13歳の跡継ぎが内紛で殺される。 これからどうなるのか・・・。 ★★★★ 2017/03/28
あらいぐま
24
戦国時代、南部氏の一族で九戸党を率いていた九戸政実の物語。結構長いけど面白い。戦略とか駆け引きが好きな人はオススメ。続きが気になる。2020/11/07
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