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内容説明
漱石を敬愛することだれよりも厚かった愛弟子が師の「動的な生活を動的に把握」しようとこころざして書きあげた初の本格評伝.作品はもとより各種の資料を駆使して漱石の出自から死までを細緻にあとづけ,のちの漱石研究にはかり知れぬ影響をあたえた.「系図」から「死」まで全部で七十三章から成る. (解説 平岡敏夫)
目次
目 次
一 系 図
二 名 主
三 出 生
四 養 子
五 家 庭
六 実 家
七 教 育
八 彷 徨
九 母
一〇 大学予備門
一一 落 第
一二 江東義塾
一三 復 籍
一四 英文学科
一五 「変 物」
一六 正岡子規
一七 『木屑録』
一八 西と東と
一九 初 恋
二〇 厭世主義
二一 大学時代
二二 『英国詩人の天地山川に対する観念』
二三 就 職
二四 参 禅
二五 松 山
二六 俳 句
二七 孤 独
二八 結 婚
解 説………(平岡敏夫)
漢詩文訓読
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Happy Like a Honeybee
7
夏目漱石の出自について。 里子に出され生家へ戻る経緯。 切磋琢磨できる正岡子規との知遇こそ、漱石が世に出た最大の功績では。 愛媛や熊本での生活や結婚まで、弟子の目線で描写された一冊。2020/01/02
Kaorie
6
夏目先生を冷静に見ようと思っても、先生が好き過ぎて端々に隠しきれない愛情が見えます。序章で先に「先生のこと好き過ぎて贔屓の引き倒しになったり、先生になりきっちゃってたらごめんね」って謝っちゃってるところも微笑ましかったです。内容は、もう僕のはいいから、夏目先生の書いた本読めば?って言われてる気がしました。2013/02/02
けいこう
2
家系から、結婚まで。子規と漱石の関わりは良い。2019/04/28
勝浩1958
1
漱石ファンである私には、わくわくする内容に満ち満ちている。でもそれは、決して明るいものではない。2012/06/01