朝日文庫<br> 天海の秘宝(下)

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朝日文庫
天海の秘宝(下)

  • 著者名:夢枕獏【著者】
  • 価格 ¥799(本体¥727)
  • 朝日新聞出版(2016/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022647078

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内容説明

ときは安永――。江戸では「宮本武蔵」と名乗る辻斬りが出現し、凶悪な強盗団「不知火」が跳梁跋扈していた。からくり師・堀河吉右衛門は親友の剣豪・病葉十三と怪事件の真相究明に立ち上がるが……。奇想満載の伝奇時代小説。《解説・高橋敏夫》

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

110
上巻を読んだ段階では、半村良さんのような伝奇・SF的なものはなく、山田風太郎の様なものであったというような印象でしたが、下巻では完全にSFになってしまいました。またコミカルな感じで、むかしテレビでやっていた「タイムボカン」シリーズを思いだしたりして笑ってしまいました。エンターテイメントとして割り切って楽しみました。2019/01/15

うりぼう

22
獏さんにとって、記念すべき本。確かに上下巻で完結したのは、始まり雰囲気からしたら画期的かも。上巻の広げた風呂敷で何も見えず、から下巻で一気に収束、最後に「大黒問答」までつけてくれて、大サービス。多分、獏さん的には、謎を手放したままで書き終える勇気を得たのでしょう。解答は、書物にあるのではなく、読者の心の中にある。自分もその仲間に入ろうとの決断。剣聖を超える人間業は、自分であること、自分で居続けること。獏さんの愛は、平吉にあり、一心に生きる者を愛し、書きたいと願う。その世界はどうしてもエログロに向かうのか。2013/10/17

はかり

10
図書館本。天海の秘密は奥深いものだった。当麻山の三天狗との戦いは面白かった。吉右衛門と大黒天は未来から来た科学者だった。最後はSFで騙された感じ。夢枕にしては珍しい結末か。2018/12/28

あまはら

10
読み終えてから上巻の帯に目をやると、「江戸に巣食う闇に、異能のからくり師と凄腕の剣豪が挑む!」とあり、上巻は確かにその通りだったのだが…。一体いつの間に、SFにすり替わってしまっていたのだろう。語りたいことはたくさんあるのだが、ネタバレになってしまうのでその辺りは書かないでおきます。ただ1つ言えるのは、夢枕獏の書く天海の正体は、想像もしなかったものでした!読書は娯楽であり、本書を読むことは楽しい時間を過ごすことである…が、結末が意外すぎて未だに頭が追い付いておりません(笑)2013/06/15

マサ

6
ここまで奇想天外な展開になると大味になるものだが、武蔵と十三、大黒天と吉右衛門の闘いは緊張感があってだれずに最後まで引っ張られた。読後に振り返ればこのSF的な展開はあちこちに布石があったことに気付く。面白かった。映像化ですか、獏さんの文章で十分のような気もしますが…。2020/02/03

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