内容説明
クリスは悩んでいた。彼の情報を得ようと昼夜問わず現れる≪バグ≫の少女リルカ、そして彼女を警戒する遠羽と板挟みになる日々に。だが未来都市に突如侵食し始めた異世界に、そんな日常は崩壊を迎える。未来都市を襲う魔物の群れ、さらには魔物の手によって殺されたはずのクリスの妹・ルカが助けを求め現れたのだった。未曾有の事態から世界を救うためには、異世界を抹消しなければならない――それは、妹をこの手で殺すことを意味していた。都市の行方か、愛する者の未来か――かくして、魔法剣士は再びその刃を振るう!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
7
最終巻。日常から始まり未来都市に異世界が侵食し始め、クリスの最終的な判断と一気に進んだ感じだったので、内容としては物足りない感じではあったけれどきっちり終わったので良かった。せっかくまだ盛り上がりそうな感じだったのに終わってしまうのは残念。次回作も楽しみ。2016/12/09
真白優樹
5
悩みを抱きながらも日々を過ごす中、科学都市を異世界が侵食していく今巻。―――且つての日々と今の日々、騎士が選ぶ日常とは。今巻で完結という事もあり一気に加速し駆け抜ける今巻は、かつて自分がいた世界、大切な妹を取るか、それとも新たな仲間達と過ごす科学都市を取るかの選択肢をクリスが迫られる巻となっており、悩みもがき、その果てに自らの答えを選ぶまでが描かれている。今の世界を選んだクリスは、いつか元の世界に帰れる時が来るのだろうか。その時、周りの仲間達はどうするのだろうか。彼らの進む先とは。 うん、面白かった。2016/11/14