内容説明
血のつながらない子どもを特別養子縁組で迎え、わが子として育てている夫婦のほとんどが不妊治療の経験者です。つまり、「子どもがほしい」と考えたとき、不妊治療以外にも方法はあるのです。ただ、「養子を迎えたいと思うけれど、不安なことがある……」という人も多いでしょう。本書では、子どもを迎えた夫婦の体験談から特別養子縁組に必要な知識と手続きまで、「親」になるために知っておきたいことのすべてをまとめました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
45
出口治明さんが書評で良書とオススメしていたので読了。本書には何度も「奇跡」という言葉が出てきます。自ら産んでも、産まなくても、子供を育てるという事はかけがえのない経験。いいことばかりではありませんが、かならずや「生きる力」を与えてくれます。少子化と晩婚化が急ピッチで進む日本で特別養子縁組の制度はますます重要になっています。筆者が丁寧な取材で当事者の沢山の声を拾うとともに、制度の仕組みや実践法を分かりやすくまとめらています。本書が、新たな「家族」がうまれるきっかけになることを祈ります。2017/03/09
Sakie
17
自分の子供を産めないとわかった後、養子を考える女性は2割という調査結果があるという。この本は不妊治療等と並行して、特別養子縁組を選択肢に入れることを提案する。なので、紹介されるケースは不妊治療を経た夫婦が多く、子供を授かることへの熱意は強い。最近はワーキングマザーでも育て親になれるというが、私にその意志があるかを強く問われていると感じた。子供のいる人生といない人生、優劣ではない。善悪でもない。どちらを選ぶか、自分の心に問い、あとは夫との話し合いだ。まだ間に合う。特別養子縁組の方法、条件、手続きも詳しい。2018/08/03
ふぇるけん
12
特別養子縁組とは普通養子縁組とは異なり、戸籍上も実子と同様な扱いになる制度。決して気軽に利用できるような制度ではないけれども、不妊治療に苦しんできた夫婦が子どもを育てる喜びを得られるように、そして虐待などで子どもの命が失われる不幸を減らすためにも、もっと社会に浸透して欲しい。行政と民間の違いなどもわかって良かった。2017/03/09
ぽけっとももんが
6
息子が小さい頃同じサークルだった人に「○○ちゃんおかあさんにそっくりね」と言うと、「一緒に暮らすと顔まで似るのかしらね」と言われたことがある。確かに彼女はわたしより一回りくらい年上で、でも本当によく似た仲良し親子だったのだ。養子縁組は日本ではまだ一般的ではないけれども、そういう選択肢があることを知る人が増えるといい。「親」になるにはやはり適齢期があると思うし、出産と同じく、その時間は実はあまり長くないようだ。たしかにこどもを育てるには体力が必要だし、成人までしっかり見届けるには20年近くかかるのだから。2017/03/11
Humbaba
4
養子を迎えることは、日本では余り一般的ではないかもしれない。しかし、それは決して悪いことではない。育ての親がしっかりと愛情を持って接することは、子どもにとっては何よりも大切なことである。そうやって育てても子どもが反抗することはある。それは子供と血がつながっていないからではなくて、どのような子どもでも同じことである。2017/01/20
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