新潮文庫<br> 夜の哀しみ(下)

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新潮文庫
夜の哀しみ(下)

  • 著者名:三浦哲郎【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 新潮社(2016/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101135137

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内容説明

不倫の場を覗かれた日から、貧しいながらも幸福な家庭に魔の影が忍び寄る。脅迫者に豹変した息子と娘は共謀して登世をゆすりだし、愛人にもやがて捨てられる。流産、結核の兆候、際限なくエスカレートする子らの要求…。追い詰められた登世は、パート先の事務長にからだを買われることに。破滅へと加速度的に転がる坂道。人間の内に潜む性の魔性を照射して新境地を拓いた長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

21
最後までめちゃくちゃ悲しかった。子どもの親の後ろめたさを手に取った態度も、母親が言いなりになる姿も、諦念漂う文体も。登世さんはそんなに人に恨まれることをしたのだろうか。2020/02/18

桜もち 太郎

6
35歳の人妻・登世の不倫、性の問題でスタートした物語。作者が「これまでの殻を破る作品。新聞小説に文学を取り戻す」と宣言してはじめた新聞連載作品。なるほど読んできた三浦作品とは随分と様相が違っていた。不倫現場を子供に覗かれ、兄妹からゆすられる。二匹の悪魔たちが憎たらしい。親友英子の夫との不倫、そして英子の病死。もしかしたらこの物語は英子の呪いの物語かもしれない。ホラーだ。そう考えると英子の遺品のスーツを身にまといながらの衝撃の最後に納得できる。読みやすく印象に残る作品だった。 2015/07/04

レンヌ

2
純粋すぎる登世をハラハラしながら読み終えた。 悲しすぎる。しかし、同じ女として、母親としてやはりちょっとどうにかしてと言いたくなる。 こんな人実際いるのだろうか? いるかもね…?2021/08/28

mataasita

2
子ども悪すぎだろ。身を守るためにとった行動がろくな方に行かない。最後まで救いがない。2018/07/23

Julia

1
男の人が考える女性というのが見え透いていて、作者を軽蔑というか、情けなく思った。2018/06/12

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