内容説明
夫が出稼ぎに発った晩から激しくなるばかりのからだのほてり。東北の海辺の町に住む35歳の浜浦登世は、自分でも不可解な性の衝動を抑えきれなくなり、幼なじみの英子に相談を持ちかける。やがて英子は病気で入院し、皮肉なことに登世はその留守中に近づいてきた英子の夫・聖次を受け入れてしまう。ある日、抱擁の現場を息子に覗かれ…。性に翻弄されて狂ってゆく平凡な女の運命。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
22
これいつの時代の話だろう?書いてあったけど見逃したのかな?先が気になるので紅茶入れ直し下巻へ。2020/02/17
桜もち 太郎
5
夫の出稼ぎの間に妻の登世が親友の夫と不倫の中に陥る。その中での親友の死。そして自宅での不倫現場を子供に覗かれる・・。東北の田舎町の物語だけに何となく生々しい。さて下巻に進もう。2015/07/04
mataasita
1
性欲が招いた哀しみというか悲劇の序章。2018/07/23
閨
0
人の弱さを描いた作品だと思う。登場人物の全般に大小の弱さがあり、それは人それぞれの欲望に直結するものであると理解する。個人的には名作の部類に入る作品。2016/06/07
うさっち
0
義理の母親に勧められて読んでみたけど「東北の田舎町で夫が出稼ぎに発って寂しくなってしまい、つい親友の旦那と不倫、あげく現場を息子に覗かれた女性の話」で、私も東北出身なせいか方言にはあまり抵抗なくスラスラ読めました。2012/04/10