センネン画報

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紙書籍版価格
¥1,320
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センネン画報

  • 著者名:今日マチ子
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 太田出版(2016/11発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784778320591

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内容説明

叙情マンガ家・今日マチ子、待望の処女作!

柔らかなタッチ、淡い色づかいに、ちょっぴりスパイスの効いたストーリーが魅力の「叙情マンガ家」今日マチ子。彼女は2004年7月より、1ページのショートマンガ『センネン画報』を、ほぼ、毎日、更新してきました。

文化庁メディア芸術祭では、異例の2年連続受賞でWEBを中心に話題となり、今回ついに書籍化が決定いたしました。 

本書では1200点を超える作品の中から、春夏秋冬にあわせて作品を厳選。さらに、今日先生初の長編作品『海から36KM』(32ページ)を収録します。

ずっと手元に置いておきたい、ステキな1冊に仕上がりました。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

160
とおい思い出のあおを思いかえすと、淡くて透き通っていて少し塩のにおい。夜の暗闇のなかで街灯がぼんやりあたりを濃いあおにして、ふと見つけたホタル。つかまえることはできなかったけど、帰り道がほんのり嬉しい。 お泊まりの夜、家を抜け出して夜明けをみた。街の清浄なあおのにおい。 1両だけの電車、遠ざかるオレンジのあかり。迎えがあるとわかっていても、世界に自分だけになったような。ぞっとするほど寂しいような、なんだか心地よいような。自分の思い出のなかの様々なあおを拾える。2019/09/23

❁かな❁

111
皆さんのレビューで気になっていたので、まずは処女作から読んでみました!とっても優しい色合いで透明感があり綺麗な作品でした♪絵が透明感があるだけではなく内容も青春していて瑞々しく少し清潔なエロスもあり(笑)なんとも言えない素敵さで何度も読み返したくなる感じです☆この作品は今日マチ子さんがブログで毎日描かれている1ページマンガだそうです。季節ごとに分かれています。帯で森見登美彦氏が「こんなにどきどきするのはなにゆえか!」と書かれてたそうです!書き下ろし「海まで36km」も良かったです♪お気に入りになりました♡2014/08/28

佐々陽太朗(K.Tsubota)

94
「冬 春よりも あたたかかった」という言葉にはっとする。白と淡い青の世界。風とカーテン、カーテンに隠れた世界、隠れているのに目をそらせなくてはと焦る。日常にあるちょっとエロティックでドキリとする瞬間。こんな感性を持つ作者は、同じ時代を生きていても、私とはまったく違う世界を生きている。2019/02/17

greenish 🌿

75
言葉にならない心の揺らぎを一頁一編に綴った、叙情マンガ家「今日マチ子」さんの言葉のないマンガ  ---印象的な青の世界。でもそれは、夏の、光り輝く、無邪気な青じゃない。優しさもあり、憂いもあり、彩度を下げ明度を上げたような透明な青。青なのに秋めいた青の世界。その中にいる学生たちの不確かな深層心理を、日常から切り取りフォーカスした視点が心を打つ。どこか既視感がある…何者でもない若い心に寄り添ってくれた、銀色夏生さんの視点に似ている。今まさにそこにいる人も、通り過ぎてきた人も、きっと記憶のある青の世界…。 ⇒2017/05/06

ぶんこ

56
漫画なのか、イラストで描いた青春俳句の世界というか、とてもユニークな漫画!でした。フランス映画のような、心象風景を漫画にした作品? これは傷つきやすく、繊細な若い頃に読んだら手放せなかったでしょう。10代から20代前半の甘酸っぱい青春時代がふつふつとよみがえりました。2016/05/06

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