新潮文庫<br> ドイル傑作集(I)―ミステリー編―

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新潮文庫
ドイル傑作集(I)―ミステリー編―

  • ISBN:9784102134115

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内容説明

奇妙な紳士の依頼で特別に仕立てた、リヴァプール発ロンドン行きの臨時急行列車が、線路上から忽然と消えた怪事件『消えた臨急』、〈医師雇いたし。昆虫学者ならばなお可〉という奇妙な広告に応募した若い医者が出会った出来事を描く『甲虫採集家』をはじめ、短編ミステリー全8編。シャーロック・ホームズの生みの親ドイルが、ホームズ抜きで意匠を凝らした秀作ばかりを厳選した。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Die-Go

62
『シャーロック・ホームズ』シリーズの著者、コナン・ドイルによる、ホームズの出てこないミステリー短編集。どの話も結論が案外早く出てしまうため、拍子抜けしてしまうが、やはりそこはドイルだけあって、練られたトリックがそこかしこに見られる。個人的にはミステリーではないが、「五十年後」がほのぼのとした終り方で気に入った。★★★☆☆2017/06/09

みっぴー

50
ホームズが出てこないミステリの短篇が八作品収録されています。『消えた臨急』ー電車が消えた、不可能犯罪。どこ行ったと思ったら、とんでもない悲惨な事件に。『五十年後』ー良い話だけど、ミステリではない。残りはコメディだったり、??だったり、あまり印象に残りませんでした。あまり期待しすぎると肩透かし…ホームズ以外のドイルを読んだぞ!ただのシャーロッキアンじゃないぞ!という自己満足に浸りたい方におすすめです。2017/01/21

ちえ

43
読友さんがドイルの「五十年後」のレビューを載せていて、思い出し本棚から取り出した。我が家の本はそれこそ50年近く前の文庫。ホームズものではない8つのミステリーが収められている。ほぼ忘れていたこともありなかなか楽しく読んだ。「五十年後」はこの年になったからかじんわり。このシリーズは他に「恐怖編」「海洋奇談編」と2冊ある。2022/08/09

みくろ

22
ドイルによるシャーロック・ホームズシリーズ以外の短編集。今作はミステリー編となっているが、あらかじめ仕掛けられたトリックを解くというよりも予想し得ない展開が起こったとき人はどう対処するかという点に焦点をあてており単純な推理ものとは違う面白さがあった。そういった物語の性質上ホームズのような探偵は登場しないが、ユーモアのある展開は楽しい。個人的には「甲虫採集家」「五十年後」が好き。しかし、イギリスの地名や鉄道関係についてよく知らないのであまりピンとこない部分もあり、それについては勉強が必要だと感じた。2015/05/05

Tetchy

22
なんとまあ、下らない作品の多い事。「甲虫採集家」などはまだしも「漆器の箱」、「悪夢の部屋」などは三流コントのネタに過ぎず、特に前者は物語のプロットにさえなっていない。惜しいのは「ユダヤの胸牌」。最後にもう一つ捻りがあれば現代にも通ずる物になっていた筈だ。唯一最後の「五十年後」はネタはよくあるものだが私自身がこういう“悠久の時”ネタに非常に弱いのだ。展開や結末が解ってても胸にグッと来る。2009/06/26

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