内容説明
陰富売りが殺され、大店の主が首を吊った。背後で笑う黒幕とは?
御法度の高額の陰富を操る悪党を暴け──お役ではない探索に熱中するのは、世の裏にこそ人の本音があるから。棒手裏剣が敵に迫る。
将軍家の菩提所を守る上野の山同心への出向を命じられた南町奉行所の巻田禎次郎は、昨日は谷中の感応寺で富くじの富突きがあるので三人の配下と出向いた。翌早朝、不忍池の端で若い男が殺されているのに出くわした。正規の富くじの裏で横行する「陰富」の売人であるらしい。さらに大店の主が首を吊って……。
人の世は重き荷を…新シリーズ第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めにい
6
お姑さん最高です。2015/10/07
ひさか
4
2015年10月二見時代小説文庫刊。書下ろし。シリーズ2作目。禎次郎の明るさとおせっかいさが楽しく、無事に家移りした家族のありようや、近所の人々が面白い。2017/10/18
藤よい
3
シリーズ2作目。婿殿、今回は探索に力を注ぎます。話の展開がもう少し早いと嬉しいです。2019/12/05
Masashi Matsuba
3
山同心としてやっと落ち着いた禎次郎、まだ老中になる以前の田沼意次に見こまれ、色々と役目以外の事で探索に回る日々。殺しに首吊り、後家の世話と忙しく動き回る。末は田沼の裏で探る隠密か? 手裏剣の師匠となった隣の家の浪人、口が悪い姑と、先が楽しみなシリーズです。2015/12/19
豆狸
2
何気に面白いんですよ。2016/12/11