内容説明
高校時代からの女ともだち三人も、堂々たる五十代。若い頃と同じではないけれど、元気でアクティブ。――夫に恋人? ふーん。娘は彼氏と旅行! あらま――動物園へ繰り出して語り合う、それぞれの人生。ほのかな恋にときめく心、孫の誕生がもたらす喜び……思いがけない感情を発見しながら生きる日々を、軽やかに綴る長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyanco
47
「楽隊のうさぎ」の作家さんなので、タイトルから同様の作品だと思い込んでいたら、ヒロインは50代の女性3名。かなり予想と違いました。ヒロイン達は私と同世代なので共感する部分もあるのですが、全体としてややまったり。子育ても終わって、もう一度ひらひらしたいのよ!というチョウ子さんも、実際には飛ぶでもなく、夫の恋人のことを知ったからといってユキさんも問い詰めたり、相手探しをしたり…もしない。ドロドロしたリアリティが感じられないなぁ…と思っていたら、初出が自民党の機関紙。続→2013/12/25
すい
34
60歳を間近に迎えた同級生3人組(女性)の、家族や日常のお話。 ただ、それだけ。 それなのに、好きだと思える。 どこがどうというのは難しいけれど、好きな本。 理屈じゃなくて、単純に好きって思えるのは貴重。 とにかく読後感が優しくって温かい。 こんなのは「あずかりやさん」以来かも! 中沢さんの本、また読みたいなぁ。 2014/04/17
ともとも
33
五十代の三人の女性の物語。 まるで外国のドラマ、映画の様な感じがしつつも、 いろいろな事情を抱え、クールにユーモアに自分の人生を見つめながらも、 一生懸命に人生を謳歌している感もあって、とても勇気づけられてしまいます。 また、いくつになっても、かわならい友情、そしてなんでも言い合える友情って素晴らしいと しみじみ思わされてしまいました。 3人の元気に触発されて、なんだか読んでいるこちらまで元気になってしまう。 そんな、元気と心温まる1冊で良かったです。 2015/11/16
むぎじる
30
50代になったユキさん・チョウ子さん・サッチンの3人は、高校の同級生。子育てもひと段落し、人生の折り返し地点に足を踏み入れた今、これからは自分を軽やかに生きようとしているように感じた。2014/02/24
おれんじぺこ♪(15年生)
27
全体を通してまったりした印象。50代女性3人のそれぞれを描いています。まだ、孫のいる友人がいないせいか、主人公たちとの世代がちょっと違うせいか、気持ちが入り込めずまったりしたまま読了(笑)2014/02/13