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内容説明
「ついしたくなる」にはシカケがある。
スタンフォード大学の講義でも用いられている、日本発のフレームワーク、仕掛学【Shikakeology】。
押してダメなら引いてみな。一言で言うとこれが仕掛けの極意です。
人に動いてほしいときは無理やり動かそうとするのではなく、
自ら進んで動きたくなるような仕掛けをつくればよいのです。
ただ、言うは易し行うは難し。そのような仕掛けのつくり方はこれまで誰も考えてきませんでした。
本書では仕掛けの事例を分析し、体系化。
「ついしたくなる」仕掛けのアイデアのつくり方についてご紹介します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mura_海竜
140
読友さんが読まれていたので拝読。中古本。ついしたくなる衝動により人々の好奇心をあおる仕掛け。街中に動物園に、形態は様々。建物計画をしているとこのようなことを常に考えているので、共感する部分が多くあった。行動負担の少ない仕掛けが長続きするという新しい発見も。しかし(『学』なので)仕掛をクリエイトすることに重きはなく、仕掛けの結果の説明とアカデミック的なカテゴライズにとどまるところは残念なところ。新しい分野の学問とのことで今後期待したい。写真30自動ドアの表示や写真31床の擦れは特に自分も気にしている点。2023/01/03
breguet4194q
112
仕掛けというものを、「仕掛学」まで構築するには、まだまだ土台が弛いです。科学しようとする試みも評価はできますが、サンプルが少な過ぎて説得力が欠けているように感じました。仕掛けというものが面白く、ちょっとした喜びを与えてくれていることは確かです。ただ、「ライフハック」や「ナッジ」の領域をちょっと越えたぐらいの印象でした。著者の仕掛けに対する真剣な思いを考えると、今後が楽しみです。2021/10/13
けんとまん1007
87
なるほど~、まさに視点・発想の転換。この前に読んだ、別の本にも通じるものがある。無理強いするのではなくて、そう思わせることから行動につなげるという考え方。しかも、それが継続するというのが素晴らしいし、面白い。確かに、自分も、アレッとか、おっとと思うお、いったん思考と行動が止まり、考える時間がでてくる。そこが味噌。2019/08/05
kei-zu
52
立って用をたす便器の中のターゲット。男性なら、お心あたりがあるでしょう。 本書は、利用者を誘導する「仕掛け」について説明する。 誘導のための仕掛けは、「物理的」と「心理的」にトリガ(引き金)に大きく分かれ、それらはさらに細分化されるという。 同種の題材を取り上げる「行動経済学」や「ナッジ理論」に比べ、工学的であるのがおもしろい。2021/12/12
Kentaro
48
社会的証明とは他の人々の行動によって生み出される規範のことである。ゴミが一つも落ちていなかったらゴミを捨ててはいけないことの社会的証明になり、落ちていればゴミを捨てても良いことの社会的証明になる。スクーターのカゴにごみがたまっている残念な場面、ゴミ捨て場ではないのに、ゴミが山積みされているのも、この社会的証明による行動により引き起こされたものであろう。 ペットボトルの回収ボックスの上部に小さな箱をおき、キャップをひとついれておけば、分別して捨てる確率が7割程度まで上がったと言う。2020/05/08