小学館文庫<br> 六条御息所 源氏がたり 上

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小学館文庫
六条御息所 源氏がたり 上

  • 著者名:林真理子【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 小学館(2016/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094063370

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内容説明

林真理子、衝撃の『源氏物語』新解釈!

 帝の子として生を受けた主人公、光は、生まれたときから“みたこともない美しい若君”と呼ばれ、宮中の女性たちの脂粉に囲まれて成長する。幼くして母と死に別れた後、臣籍に降下され源氏の性を与えられた光。やがて左大臣の娘、葵の上と結婚するが、その頃から様々な身分の、様々なタイプの女性たちとの関係に明け暮れる。そしてついには、母に生き写しといわれる、父=帝の妻、藤壺とも関係を持つに至った光。その藤壺が産んだ子は・・・幼い頃の光に、うりふたつであった。
 平安時代中期の京都を舞台に描かれた、紫式部による、世界最古にして最高の恋愛大長編小説を、恋愛小説の神様=林真理子が再構築し、現代的アレンジを加えることによって誕生した“小説版源氏物語”の前編。原書での第一帖「桐壺」から第十三帖「明石」までを中心に構成。
 これまで、日本文学史上の数多の文豪が手がけてきた“源氏物語の訳”ではなく、大胆な章立ての変更。さらには、本来登場人物のひとりにすぎなかった六条御息所の“ひとり語り”という革新的手法を用いることによって、世界的古典文学の名作が、現代人にとってリアルに楽しめる、光源氏を巡る性愛の一大活劇となった!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mike

83
源氏が無類の女好きの困った奴というのは知っていた。しかし六条御息所の語る彼は変態度増し増し😱10歳の少女をさらい、夜な夜な口づけするは、匂いを嗅ぐは、撫で回すはの性的虐待。義母を無理やり襲い子を孕ませその後も嫌がる彼女をつけ廻すストーカー行為。どうしようもないのは彼の罪の意識の無さ。気持ちが悪いが面白いので下巻に突入!2024/01/29

ワニニ

55
【月イチ@愛】古典の教科書と「あさきゆめみし」の知識のみでこれを読んだが、教科書に載せちゃいかん!と真剣に慌てた、生々しい情事の数々、剥き出しの女の感情が林真理子らしい『源氏物語』。それから、眩いばかりのあの方が、どうも案外そうでもないのがいよいよ好みな感じ(笑)しかし、あの時代の高貴な方々は“そういうこと”ばかり考えて暮らしているのだろうか。羨ましい(?)ような…いや、今とは違うんだから… 六条御息所(霊)が、自分の性格や気持ちを自覚して語るのが面白く、するすると読める。(その割に時間がかかったけれど)2017/02/02

くろにゃんこ

33
源氏を思うばかりに生霊となり、死後は死霊となってしまった六畳御息所が語る源氏物語。大人の女目線であり、ぼやっとしていたことまで赤裸々に書かれているので”え~””そうなの?””うわっ”となることも多々。そしてやっぱりどうしようもない奴だなぁとなりながら下巻へ。2024/02/29

シフォン

27
六条御息所の語りで、源氏物語の中の光源氏が女性たちとの逢瀬の際にどのように感じていたかかかれている。また、六条御息所からみた女性たちについてのコメントも興味深い。まあ、あの方は、全く、女たちは許してしまうのか、仕方がないと思っているのか・・・2016/11/29

まつこ

21
「あさきゆめみし」しか読んだことなかったけど、これは読みやすい。源氏を愛すると不幸になりますね…。優しく美しい源氏、明石の君に対する愛と冷酷さが怖い。下巻も楽しみ。2018/10/08

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