内容説明
「いつの日か、世紀はドゥルーズのものとなるだろう」とフーコーをいわしめたドゥルーズの主著にして代表作。ニーチェ、ベルクソン、スピノザらとともに、差異を同一性から解き放ち、反復を“理念”の力=累乗の特異性として発見する時、新たな生と思考がはじまる。かぎりない力をひめた怪物的な書物。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yutaro sata
21
読んでいて、全く何も分からなかった。全く何も分からないのに、スラスラ読めて、気がついたら最後の要約にまで辿り着いていた、という、不思議な読書体験だった。なかに書かれてあることが、ああそうかとなるまでにはいろいろとまた別の勉強が必要になるという感じがする。しかしスラスラ読めたのは何故だろう・・・。2024/10/19
koke
14
ただでさえ難解なのに、諸事情により長く中断してしまったせいでなおさら苦戦した。既存の哲学が前提してしまっている点を全てひっくり返そうという野心的な著作。差異それ自体、即時存在としての差異を考えることでそれは成し遂げられるとのことだが、なぜそんな不思議なことを思いついたのだろうなあ。2023/02/19
wadaya
8
これまで読んだ本の中で最も難解だった。先づはドゥルーズ的思考「微分的」について。世の得体の知れない事象を関数y=f(x)とする。yは従属変数でxは独立変数である。反復とは1+1ではなく累乗的である。つまり関数のグラフは曲線になる。事象は瞬間の集合体であり曲線を微分dy/dxすることによって求められる。微分とは曲線を傾きが無い直線にまで細分化することである。それはほぼ瞬間という点になる。1ピクセルと化した直線の傾きをドゥルーズは「強度」と呼ぶ。この傾きが大きい程、差異が大きいということになる。(下巻に続く)2018/01/06
kumoi
7
私たちは今もまさに、過ぎ去った現在と来るべき現在の狭間で生きている。この現在は純粋過去という必然的な地平から選び取られたものであるとドゥルーズは言い、選び取られなかった現在と選び取られた現在が共存しているような偶然の現在であるとも言う。また差異が同一性に先立つのは、永遠回帰というシステムにおいて差異があらゆる表象=再現前を破壊し、と同時に創造しているという意味においてなのだ。私と他者が互いに混じり合ったかと思うとすぐに破られ、その瞬間から新たに生まれ変わる運動は、存在に対する絶対的な肯定である。2026/03/14
メルキド出版
7
「デカルト的コギトとカント的コギト、未規定なもの、規定作用、規定されうるもの」「ひび割れた《私》、受動的な自我、そして時間の空虚な形式」2020/03/28
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