幻冬舎文庫<br> 則天武后(下)

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幻冬舎文庫
則天武后(下)

  • 著者名:津本陽【著】
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • 幻冬舎(2016/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784877288655

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内容説明

権勢盛んな武后の周囲に集う人材は極めて個性が強い。拷問を使い、陰謀を弄する官僚や身元怪しげな僧侶……。武后は彼らを己の地位のために利用し、その後は惜しげもなく命を奪った。そして中国四千年でただ一人、女帝の地位が与えられた。織田信長をはじめ多くの戦国武将が範とした則天武后の果断な政治戦略をダイナミックに綴った渾身の一千枚。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

future4227

32
皇后として実権を握っていた武后は、夫である高宗の死後も皇太后として君臨。ついには周王朝を復活させ、自ら皇帝の座に就く。この時、山上憶良などが遣唐使として拝謁したらしいが、となると遣唐使ではなく遣周使では?また、水戸光圀の「圀」など則天文字を作ったり、元祖「生類憐みの令」や元祖「国分寺建立の詔」など興味深い政策はあるものの、基本的には政敵の抹殺、誅殺の繰り返し。ページをめくるたびに誰かが殺される。まるで処刑者リストのよう。親類や子、孫でも容赦はない。それにしても82歳の老婆に誰も逆らえないっていうのもねぇ…2017/10/12

BIN

2
酷吏を使って邪魔者を次々と殺し、ある程度殺したら酷吏も殺すという殺しに殺しまくった女帝を描いている。ただ人を見る目は確かで市井から人材を発掘したり、あくまでも官僚どもを殺しているのであって民を虐げてないので富国強兵に関しては成功している点は評価できる。ただこの小説は殺しまくっている史実をつらつらと書いているだけなので、面白くないし読むのに疲れる。2014/03/06

shiggy

1
歴史を忠実に紹介するのは良いが、小説と思って読んだから、起こった事柄を追って行くだけの内容にはがっかりした。この内容なら陳舜臣の中国の歴史を読めば十分。2019/07/08

すがし

1
個々の人物の描写はやや食い足りないが、その時代の感覚を大づかみにするにはなかなかの入門書2007/11/25

うたまる

0
「人は人を殺し、幽界の鬼もまた人を殺す。(中略)このような世に生きのびる価値もない」……女性である、ということだけで史書に相当悪く書かれただろうと推測していた。しかし、そういった儒教国ならではの偏見を差し引いても、やはり彼女は稀代の悪女だった。同時に、彼女を生み出した中国という国の不思議さに想いを馳せる。主なものだけでも、始皇帝の苛政、煬帝の暴政、異民族の圧政、毛沢東の失政と、中国は自国民の大虐殺を繰り返してきた。とすれば、世界中から批判される現代の中国人の振舞いは、過酷な歴史を生き抜いた進化の答なのか。2015/08/31

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