内容説明
世界最大にして最強国家「唐」。その基礎を築き上げた太宗の後宮には三千人の女官がいた。その一人、則天武后の類い稀な容姿は三代皇帝高宗の寵愛を得て、やがて太后の地位に。だが、その野心はとどまるところを知らなかった。不敗の軍や狡猾な官僚を抑え、武后は名実ともに権力の頂点に登りつめる。その苛烈な生涯を描いた中国歴史小説の名品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
future4227
37
唐の2代皇帝太宗(李世民)の愛妾でありながら息子の皇太子と便所で密通し、太宗死後、即位した高宗の皇后にまで上り詰め、皇帝をもしのぐ権力を握る女帝の生涯。一時は尼寺の尼僧にまで身を落とすが、そこから這い上がっていく運と執念が凄まじい。前半は陰謀、謀略の限りを尽くしてのし上がっていくさまがストーリー的にも面白いが、後半は歴史的事実の羅列と粛清の連続でちょっとげんなりしてくる。権力のためなら自分の子どもさえも殺す非情さ。いったいどれだけ殺せば気が済むのだろうか?2017/09/30
ギズモ。
2
中国ドラマ(ファンビンビン主演)ドラマを見終わり、より詳しく知りたくなった。 下巻にて2019/06/15
BIN
2
則天武后を描いた作品。邪魔するものは皇后であろうが、皇子であろうが、愛する息子娘でも殺すという凄まじく残忍な人物として書かれている。史実をただ連ねているだけなのかもしれないが、全く魅力は感じない。2014/03/02
うたまる
0
「彼女は、残忍な血のにおいをただよわせる、精気にあふれた牝の獣であった」……中国史上唯一の女帝、則天武后の生涯。世界史で概略は知っていたが、その非道っぷりがまあ凄い。上巻だけでも退くほどの悪行の数々。その謀略は、当初は自身が生き延びるためだったろうが、権力を握るに至り報復の色を帯び、ついには零落の恐怖に駆られたものと見える。一方、功績としては本巻ではまだ即位していないため多くの紙幅は割かれていないが、儀典参加や服喪期間などで男女平等を進めたらしい。また、この時代の痔の治療が患部を舌で舐めていた事に驚愕。2015/08/29
akiyo
0
うーん。つまんない。則天武后は面白そうな題材なのに、ひたすらあったことだけが羅列されていて退屈。物語ならもっと感情移入できるキャラクターをつくってほしい。2011/06/04
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