内容説明
倒幕派との決定的な対立を避けるため、徳川慶喜は大政奉還を受け入れた。だが翌年、戊辰戦争が勃発。その戦いは国家分裂の危険性さえはらみ始める。攻勢をかける官軍がいよいよ江戸に迫るなか、海舟は一計を案じ、官軍の大総督参謀・西郷隆盛との運命の会談に臨む――。混迷を深める国情を正し、明治維新の陰の立役者を演じた男の鮮烈な後半生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
春風
2
大政奉還、江戸無血開城、上野戦争、そして明治へ。今までで、一番時間をかけて読んだ小説となりました。特に江戸無血開城に関しては、政治的背景の記述も多く、予備知識が無いと中々シンドいです…個人的には、上野戦争での海舟の立ち回りが面白かった。歴史に於いて、その大河から消え去った川筋というものに、興味を持てるだけの余裕ができたようです。ともあれ、再読必至の重厚な内容。外堀を埋めて、いつか再読したい一冊。2014/08/05
030314
0
徳川家は400万石から70万石に大久保によって減らされた。だから新政府は武士の反感をかったのだ。勝海舟は最後まで徳川家(及び家来達)の経済的な支援・取組みをしたという。お金の事をこれほど明快に書いている歴史書は少ない(私が知らないだけかも?)特に、NHKニュースでは報道しないよね!一番、基本的なことだと思うけどね。2017/02/21
Rina Niitsu
0
私に帰せず」という言葉は、まさに勝海舟その人を表す言葉だと感じます。陋習に縛られる人間が多数を占める中、先を見据える目を持ち行動する勝海舟の姿には本当に圧倒されます。幕末の動乱を乗り越え、勝海舟という存在が無かったならば一体今の日本はどうなっていたのだろうと考えてしまいます。
nobu iwamura
0
幕末の人々が立体的に種々の側面に光をあてて描かれています 実証的な安心感のある表現です2012/02/16
ブラタン
0
脚色なく歴史的な検証のもとに勝海舟という人間を描いている。見事な生き方である。大勢を見ること。誠心誠意行うこと。私に帰さないこと。共感できる。2009/02/03
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