内容説明
魔導や魔物が存在する王国・アゾリアスには、一人の執政を務める男がいた。その名はグリード。彼とその公爵一家・ラクトス家には黒い噂が絶えない。曰く、「王国の影の支配者」、「悪魔と契約している」、「犯罪組織を作り、目撃者を消している」などなど。国民たちは日々、彼らに脅えていた。
だが、実はラクトス公爵一家は、見た目が怪しいだけの平凡な家族に過ぎなかった!
本当は気弱で繊細な父、おっとり者の母、恋する草食系の長男、鎧大好きな残念美少女の長女――笑いと涙溢れる、心優しき四人の行方やいかに!? ほのぼの一家が繰り広げる勘違いファンタジー開幕!
書き下ろし短編収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すがやん
19
こんなカバーイラストとタイトルだけどコメディです(笑)見た目悪魔な公爵一家の実情は、非常に可愛らしい仲良し家族。爆笑というより、微笑ましい。可愛くて楽しい公爵一家も、その周囲の人達も面白くて、なんだか癒された。2016/09/22
こも 旧柏バカ一代
12
善良な人なのに顔が怖いってだけで在らぬ疑いをかけられる父親。料理好きなのに、いつも一緒にいる蜘蛛のせいで不気味がられる母親。草食系男子なのに何時も悪巧みをしてると思われてる息子。脳筋な娘。それをフォローする疾風の大臣、それをネタにして遊ぶ国王。笑ったとにかく笑った。 2019/07/01
梅みかん
10
終始楽しませてくれる。 視点が多くて、そこがまた面白い。 2021/06/04
ℳℯ
10
★★★☆☆(3.5) 想定していたレベルを遥かに上回る面白さだった。元々勘違いものが好きなだけあってこの本を手に取ってみたのだが、思わぬ当たりを引き当てた気分。悪魔のようだとまことしやかに囁かれ恐れられている公爵家の噂に反して、一家の面々はそれぞれ顔が怖いだけで逃げられたりすると凹んですぐに引き籠る非常に心が繊細な公爵や、ただ普通に美しいだけで悪魔と契約なんかしていないし人を殺したこともないおっとりとした天然系美女夫人などであり、多数視点で彼らのことが描かれていく。特に苦労人で陛下にたいして時たま(よく→2021/05/26
しまふくろう
7
感想を読んで購入。本当にエンジェル伝説の家族版で噴き出した。 2018/08/02
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- 新 コーチングが人を活かす