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内容説明
旧版の刊行から12年。うつ病に関する研究および治療は大きな発展を遂げました。本書は、旧版では取り扱われなかった「現代うつ病」「双極性障害との違い」「適応障害」「老年うつ病」などといった、最新知見を取り入れてアップデート。もっとも信頼される名医が回復法を紹介します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
morinokazedayori
18
★★★★★うつ病の症状、治療法、病因などが具体的に書かれていて、分かりやすい。うつ病にかかる人は、社会適応的で誠実な人が多いという。著者の、そのような患者さんたちを救いたいと思う、医者として、学者としての使命感が、素晴らしいと感じた。2019/08/15
カッパ
18
うつ病については最近は読み漁っている。新型うつ病についてにとくに興味がある。野村氏は時代の変化で出方が変わっただけというふうにみているようだ。まったくの別物なのか出方がかわっただけなのか私の中でも疑問が膨らむ。 研修ではうつ病に人格や発達障害がからんでいるとあったが。そういう意味ではこの野村氏の考えに近そうである。2018/06/09
takeapple
12
うつ病に関する第一人者の野村先生による最新の知見を一通り網羅した入門書。うつ病の種類、症例、治療法、原因についての基礎知識が学べる。現代的うつ病や不登校とうつ病なども触れていて、なるほどと思える。うつ病等精神疾患に罹るととても大変ではあるのだろうが、私が子どもの頃抱いていた、精神病院(そういう言い方ももうしないよね)に入院させられて、長い間出てこられないというイメージからは程遠くなっている。10人に1人はかかるといううつ病、読んでおいて良かった。さまざまな希望が持てそうだ。2019/10/31
ラウリスタ~
12
この分野の本は選択が難しい。いたずらに既存の治療法への不安を掻き立てたり、「うつは甘え」的に医学的知識なしに社会問題として扱うものには気をつけたい。本書は周りの人がうつ病を理解するために読むものとして最適だと思う。一般に気晴らしになると考えられるものも、うつ病患者にとってはエネルギーを枯渇させる原因になる。努力癖があり無為に時間を過ごせない人が多いため「休むことに全力を尽くす」とうまく誘導する。能動的努力では治せない、「受け身」が重要。出来事ー(考え方)ー感情、この考え方が極度に狭くマイナスになっている。2018/12/16
組織液
11
非常に参考になりました。素人向けのうつ病の本は確かに知識レベルを落としすぎて、何処か掴みどころのないというか、無難なことしか言ってないような本もあった印象でしたが、本書は特に治療法については分かりやすいかつ専門的なことにも触れていて、新たな知見を得ることができました。「出来事と感情の間には「考え方」という「媒介変数」が入る」というのは重要ですね。「うつ病はエネルギー不足の病気」という点や、ウツ的思考パターンとその脱却法は特に覚えておきます。2025/07/28
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