内容説明
昭和38年に直木賞を受賞した著者は同年末から週刊新潮で連載を始めた。「男性自身」という奇妙な題名のコラムは、会社員兼作家である自身の哀歓、家族・友人のエピソード、行きつけの店での出来事などが綴られた身辺雑記だった。それは独断と偏見が醸す力強さと、淋しさ・優しさが滲み出た独特の文体で、読者の心を掴んだ。40代に書かれた作品を中心に、大ファンの重松氏が50編を選ぶ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koishikawa85
5
江分利満氏の優雅な生活ではさほど感じないのだが、エッセイをまとめて読むと、その女性差別的なところとか、酒にだらしないところとかが鼻につく。何言ってるのかわからないものも。たたやはりうまいなあと思うところもある。2023/03/22
うりぼう
3
「男性自身」傑作選とあって、顔を赤らめる私。重松清の選なので、自ずと安心。2003/07/12
てらさか
2
他の「男性自身」を読んでいないので、ほとんど初めての話ばかり。電車が乗れない妻に「ぼかぁ、君と京都を歩きたいんですよ」といえようか、のくだりに愛しさを感じる。2019/01/06
Ryoichi Ito
2
巻末の「担当編集者座談会」も面白い。2015/09/29
Natsuhiko Shimanouchi
2
酒にまつわるエッセイが面白い。「サラリーマン同士で酒をのむと、わびしい気分になる」。まさに。2015/07/22