小学館文庫<br> ウォールデン 森の生活 下

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小学館文庫
ウォールデン 森の生活 下

  • ISBN:9784094062953

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内容説明

読みやすく、見やすく蘇った『森の生活』。

ヘンリー・D・ソローは、1800年代中期、ウォールデンの森の家で自然と共に2年2か月過ごし、内なる自然と外界の自然、そして人間社会を見つめて膨大な日記を記しました。その日記をもとに一冊に編み上げたのが本書です。邦訳は、古典の引用などから難解な書籍と言われていましたが、2004年に小学館から発売になった動物学者の今泉吉晴氏の訳本は、今泉氏自身が山小屋に30年暮らして、自然の側からの視点でソローの翻訳を続け、若々しく、読みやすく、示唆に富む内容になっています。今回の文庫では、さらに豊富な注釈を加筆。深く読み込みたい読者に対しても魅力ある内容となっています。新たに収録された写真と地図は、ソローの足跡(そくせき)をたどったH.グリーソンによるもの。ソローの文章と一緒に見ることで、ソローが感じていた自然を少しでも感じてほしいという訳者の意図によります。社会の産業化が進み始めた時代に、どのようにソローが自然の中を歩き、何を感じていたか。現代に生きる私たちも少しでも感じることができるのではないでしょうか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

79
この本は、かつて岩波文庫の旧訳、新訳に続いての3度目の読書です。今までで一番読みやすい気がしますがそれだけに印象には残りづらいのではないかと思いました。私が今でも印象深いのは読みづらい感じがしたものの岩波の旧訳版でした。この小学館版では下段に図入りの説明や註釈が書かれています。最近自然回帰といわれていてよく読まれるようです。上巻はどちらかというと経済的なことなどが書かれており、下巻になると題名通りの内容になります。2022/09/25

masabi

15
【概要】森での生活の秋冬を描く。【感想】動植物の同定や池の測量など知識と関心があれば人里離れた森の家での生活でも苦にならないのだなと今更ながら思った。上巻ではソローの経済観、労働観が開示されていたが、下巻では自然での楽しみ方が四季に応じて詳らかにされる。自然環境の美しさ、動物の観察、森で生計を立てる人々との交流。2021/11/27

DEAN SAITO@1年100冊

8
読む側の品性がねじ曲がっているので、意識高いヴィーガンみたいな主張に腹が立って好きになれない。2年ちょっとだけの「森の生活」の経験でドヤ顔とか自分探し中の大学生のFacebookか。きっと著者とは同時代に生きていても友達にはなれない(←すべて偏見)2020/03/29

さーふアザラシ

3
下に挿絵、所々に写真があり、読者の読解力を補っている。もう自然を知るというのは書き言葉では限界の時期にきている。シジュウカラもカケスも知らない人が多い。池、冬、魚、動物の話。一つの実験はおわる。3h★32022/07/29

at@n

3
とても読みやすく逆に不安になるほどだったが、翻訳者は動物学者ということで、動植物の名前などについては信頼がおけそう。自然が発する音についても仔細に述べられており、鋭敏な感性に驚かされた。2022/05/18

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