内容説明
小学校で落ちこぼれだった薫少年は、法学部に入学するが、物理学の面白さに目覚め、物理学科へ学士入学。そこで盟友・茂木健一郎と出会う。ところが二人とも大学院の試験に失敗し、それぞれの道を歩み始めることに…。一芸に秀でるのではなく多芸であったからこそ、いまの自分たちがある。彼らの発想の原点を赤裸々に語り明かす。凸凹コンビの人生指南。さあ、今日から「思考のレッスン」をはじめよう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sakie
18
前半が竹内さんのエッセイ、後半がお二人の対談。前半で散々、思考によって物事を区別することの知的優位性を力説していたのに、対談になると茂木さんにばっさり拒否される。いや、その区別を超えての、統合といった意味合いらしい。欧米の流儀が色濃い竹内さんの「グローバル」な考え方に私は馴染めなかったので、茂木さんの流儀が心地よいものに思えた。つまり、文系と理系みたいな社会の決めた区分に捉われず、自分の規範で好いと思うことを選ぶ方が苦しくないし、またその方が停滞する日本の中心ではなく、自由な境界に達せられる道なのだ。2020/09/02
あっきー
15
✴2 自分の守備範囲だけではどうしようもなくなったときに別の専門分野の人のところへ行って勉強する、そうすると別の分野の知見が融合されて突破口が生まれる、未知の世界が自分と融合されて新しいものが出てくる、他書にあった意識上で行き詰まった時に無意識の世界に戻ってそこの潜在記憶を直観として利用するとか、脳の神経細胞のシステム (系)の構成要素だけが孤立して機能している時には見られないが、システム(系)が全体として機能するときにだけ創発的な特性が現れ脳の中で意識が生まれる統合情報理論などに共通点があるかもしれない2020/07/12
Susumu Kobayashi
3
前半は竹内薫による文章、後半は大学時代の親友茂木健一郎との対談を収録。対談での理系・文系に関する見方はなるほどと思わせる。やっぱり自分の信念に基づいて好きなことをするのが一番と自信を持った。2018/04/29
しゅうな
0
理系文系の枠にとらわれずに、興味があることには何でも挑戦してみようという気にさせてくれる本でした。2016/11/06
shinchiki
0
小林秀雄、ウィトゲンシュタイン、感受性の欠如に度対するか2020/08/20