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内容説明
IOT、インダストリー4.0を徹底解説&デジタル時代の日本企業の戦略を大胆に提言&最新論考と図版を大幅に追加!
「ものづくり」や「匠の技」だけでは、もはや勝てない。市場撤退を繰り返し、長らく停滞してきた日本の製造業をはじめとする産業の再生の方途はあるのか?
アップル、サムスン、インテル、クアルコム。これらの企業は利益を生み出す自社のコア領域をクローズに独占し、市場との境界にオープン領域を設定し、多くの企業を巻き込みビジネスエコシステムを築き上げている。
本書は欧米企業が生み出した周到な知財マネジメントとビジネスモデルの構造を分析し、実証研究に基づき、日本企業の本質的な課題を克服し、再び活力を与え再成長のための戦略を大胆に提起する。また進行しつつある「IoT/インダストリー4.0」が日本に及ぼす影響、日本企業のとるべき方策についても新たな考察を踏まえ、最新の論稿を追加した。
【推薦のことば】
「重厚な実証と洞察!この金字塔的労作は次世代ビジネスの共通言語だ」――妹尾堅一郎(特定非営利法人 産学連携推進機構理事長)
※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
templecity
10
日本のエレクトロニクス産業が没落してしまったのは全て自社で賄おうとする垂直統合思想に縛られたからである。一方、アップルなどは自社で製品を作ることはなくソフトウェアリッチの考えで興隆した。ソフトウェアが発達した今、ハードのすり合わせといった職人的なスキルの重要性は低下していく。一方、自動車業界においてはトヨタが現地に合わせて車づくりをするなどして成功している。現地の部品なども積極的に取り入れており水平統合的な発想である。政府の支援なども欠かせない。(続きあり) 2019/02/14
とみぃ
5
★★★☆☆ エレクトロニクス業界が直面している、製品のモジュラー構造化による比較優位の国際分業が加速する現代では、1980年代までのキャッチアップ型で特許数を追求する知的財産マネジメントは通用しない。何故なら、技術伝搬速度が上昇し、組み込みソフトによって公差が緩くなり、日本が得意とする擦り合わせが活かされなくなっているから。技術格差や契約形態、知財を利用してコア技術をカプセル化して外部インターフェイスをOpen化したり、フルターンキーソリューションとして途上国を利用して巨大市場を形成する事前設計が必要。2022/01/05
Xinxi
4
・特許の量と質の議論だけでは勝てない。ソフトウェアが中心を占める分野には通じずエレクトロニクス以外の分野にもこの変化は起こり始めている。 ・伸びゆく手の仕掛け ・減価償却や税制の不利 ・伝統的な組織は側鎖の動きを阻害してはならない。 ・ビジネスエコシステム型の産業構造を作り、比較優位の企業間国際分業を作る事。2021/05/30
ないとう
3
東大の先生が書いた本で自分には少し難しい内容で、途中まで。産業の変化によって特許数をいくら多く持っていても、隠す部分とオープンにする部分を戦略的にやっていかないと、技術がすぐ広まってしまって勝負できないと言ったような内容。2024/11/02
あのあの
3
★★★★☆:これまでの日本の製造業がなぜ競争力を失っていったのかわかりやすく解説。これからはいかにコアを守るかという点で知的財産マネジメントが重要となる。オープンとクローズの戦略を設計した時点で勝負が決まる。2017/01/06