内容説明
憲法、自衛隊、安保、外交、そして天皇制…。今、激変する世界情勢の中で、日本もまた否応なく変わらざるべき時期を迎えている。戦後日本の繁栄の礎を築いた宰相のひとりである中曽根康弘氏は生涯政治家の矜持から今もなお発信を続ける。その言葉から、私たちの国「日本」が真の民主主義国家として進むべき道が見えてくる。
目次
第1章 リーダー論
第2章 政治家としての原点
第3章 戦後政治、激闘の時代
第4章 戦後日本「五五年体制」時代
第5章 「総理大臣」中曽根の本音
第6章 日本への提言
著者等紹介
鈴木哲夫[スズキテツオ]
1958年生まれ。早稲田大学法学部卒。政治ジャーナリスト。テレビ西日本報道部、フジテレビ報道センター政治部、日本BS放送報道局長などを経て、2013年6月からフリージャーナリストとして活動。長年にわたって永田町を取材し、与野党問わず豊富な人脈を持つ。テレビ、ラジオの報道番組でコメンテーターとしても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
3
これまで続けてきたやり方が、今後もずっと有効であるという保証はどこにもない。だからこそ、常に将来を見通してどうするべきかを検討する必要がある。自分自身だけであれば多少の失敗もリカバリ可能かもしれないが、かかっているものが大きくなればリスクは負えない。例え非難されても、やり方を変えることでリスクを低減することも選ばなければいけないこともある。2017/11/01
Urahomot
1
終戦間もない1947年に国会議員となり、首相に登りつめた中曽根康弘氏の語録集。私自身中曽根氏といえば「ロンヤス」「不沈空母」と、親米派のいう印象しかなかったが、じつはもともと「反米独立」の立場から自主憲法制定を訴えた保守本流の政治家だった。それが風見鶏と言われた所以でもあったが、それも国益を考えた故のことだった。こんにち、右と左との対立がますます先鋭化しているが、こういう風見鶏的な視点はいまこそ必要なのではないだろうか?自衛か侵略か、親米か反米か、改憲か護憲か、そんな二項対立は不毛であり、国益にならない。2018/01/01