内容説明
東京大学における伝説の講義!時代により変遷を重ねたマイルスの音楽世界を、理論はもとよりファッション、映画など、ジャンル横断的に論じた比較文化的マイルス論の決定版。上巻は誕生からエレクトリック期前夜まで。中山康樹氏参加のオリジナル座談会も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuichi Tomita
4
東京大学講義のマイルスバージョン。1人のジャズミュージシャンを大学の教養の授業で採り上げるなんて前代未聞だろう。 中身は堪能と憂鬱と同じような内容だが、相当に加筆したらしく、かなりまとまっているように感じる。マイルスを多面的に捉えることが出来る。 最後のリディアンクロマチックコンセプトによる分析の所は全くわからんかった。2022/02/27
しびぞう
3
いかん、読むより聞こう。頭で理解したらマイルス・デイビスに失礼かもしれない。2017/08/30
引用
2
楽しそう、楽しそうでいいと思う。2021/01/12
重度の悪文
2
信仰告白っぽい。講義録なんだがまるでライブ感なし。加筆量が半端ないので、架空かつ捏造された講義だ。例の如く東大でカマした講義だが見事なまでに受講生の顔が浮かんでこない。密室で一人鏡見ながら喋っているかんじの深い自己陶酔的・自閉的文章。それもまたわざとなんだろう(マイルス的に)。人によっては最高、人によっては最悪(これまたマイルス的だ)。最高!2013/10/22
hidehi
1
マイルスが”マイルス”になっていく過程が、ミュージシャンならではの勝手な共感の元にうまく解釈されていて面白い。リディアン・クロマチックと濱瀬理論によるそれぞれの『ソーラー』の分析が付録についていて貴重。2021/05/21