角川文庫<br> 山の霊異記 幻惑の尾根

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角川文庫
山の霊異記 幻惑の尾根

  • 著者名:安曇潤平【著者】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • KADOKAWA(2016/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041044766

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内容説明

閉ざされた無人の山小屋で起きる怪異、使われていないリフトに乗っていたモノ、山道に落ちていた小さな赤い靴の不思議。登山者や山に関わる人々から訊き集めた、美しき自然とその影にある怪異を活写した恐怖譚。
※本書は、二〇一三年五月に小社より刊行された単行本『山の霊異記 ヒュッテは夜嗤う』を改題し、文庫化したものが底本です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネムコ

40
「赤いヤッケの男」を再読して、安曇潤平熱に火がついてしまいました。今回は山でのいや~な出逢いが多かった。気さくな女性登山者が一夜で人格が変わってしまったり、登山路で人形を乳母車に乗せた男に追いかけられたり、死神のような男に付きまとわれたり。でも一方で遭難で亡くなった友の息吹を感じたり、仙人のような犬に出会ったりも。特にラストの「息子」は、グッときます。単行本にはなかった「文庫版あとがき」と解説もお得感がありました。さあ、次は「黒い遭難碑」だ!2018/05/08

ネムコ

32
勢いがついてしまって、もう一冊安曇さんの本を再読。登山にまつわる不思議な話、怖い話。中でも「豹変の山」「赤い靴」がこわい。2019/10/07

cao-rin

28
安曇さんの登山怪談、「赤いヤッケの男」に続いて2冊目。怖さは「赤い…」のがずっと怖かった。そもそも登山のウェブサイトを主宰している方、山々の描写がとにかくお上手である。怪談としては少し物足りなかったかな。でも「息子」のような話には胸が熱くなる(;_;) 全体を通して優しい文体に好感が持てる。2017/10/20

やっちゃん

26
よく知ってる山が出てくるので話に入りやすい。R岳など何故か実名を隠す山を予想するのも楽しかったりする。深田久弥が出てきたのはほっこりした。山のテントの中で読むのはオススメしない。怖い。2020/10/07

瀧ながれ

26
怪談集。街と陸続きなのに山は異界だなあと、ゾクゾク怖くなる。と同時に、季節ごとに変化する風景の美しさ、厳しさが丁寧に描かれているのも魅力だ。登山の楽しみのカケラをいただいた気がする。怪談らしく恐怖の由来がはっきりしない話が多くて、もしかしたら近所の山ででも、自分もコレに出会うかもしれないと思ってしまう怖さがあるが、「鹿乃牧温泉」「終焉の山」「仙人の山」には、こんな不思議なら出会ってみたいと思う神秘を感じた。2019/08/14

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