内容説明
清華堂の若奥様となり、娘にも恵まれた世津はつかのまの幸せを噛みしめる。だが家運を賭けた大取引に失敗した夫は女に溺れ、支えであった父は老舗の行く末を憂えながら逝ってしまう。そんな時、少壮実業家となった信吉と再会した世津は、胸の奥深くに沈めていた恋情が、未だ燃えつきてはいないことを知る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともくん
47
亮介の身勝手さばかりが目立った。 そして、歴史は繰り返す。 世津の娘までもが....... 何故、世津に不幸が襲いかかるのか。 いくら物語であっても、不憫でならない。2021/03/13
レンズマン
1
これでもかというほど不幸の連続。世津が再び幸せになれる日はくるのだろうか・・2013/02/09
Yuko
0
静岡の老舗お茶問屋の一人娘セツの一生を描く。上巻ではセツの娘時代から結婚して子供が産まれ、夫の浮気や昔駆け落ちした信吉との再会などが描かれた。この中巻ではセツの一人娘の恋愛模様や夫の死、セツ自身の再婚についてなどが描かれる2024/11/26