内容説明
朝の神田川に、女が1人釣り糸を垂れていた。「おおい、姐さん、御注進」。猪牙舟（ちょきぶね）が真一文字に近づいて来る。太公望のおせんと綽名（あだな）される売れっ妓は、老岡っ引小平次の手先として、恐るべき連続女殺しに取り組んでいく……。次々と、五人の女岡っ引が小平次と共に難事件に挑む、連作江戸推理作品集。
感想・レビュー
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あき
3
表紙は太公望おせんかな。お上の御用に手を貸している五人の女性たちの連作短編。芸者、女役者、唐物屋の女主人、猫姫、尼僧とバラエティ豊か。実際の推理は岡っ引き家に居候してる色男が担当で、この若侍がなかなか曰くありげなんよな。どうやら相当身分が高いっぽい。猫姫の話だけ毛色が変わっていて捕物帳というより伝奇風になってるけど、猫が可愛いからヨシ！2023/06/16
yonemy
3
旗本の次男坊風・忠吉郎をとりまく美女たちが入れ代わり立ち代わり、事件解決のためにアシスタントとして奮闘する☆彡期待を裏切らない安定した面白さは、さすがの平岩作品。岡っ引の家に居候するモテモテ忠吉郎の素性はいかに？下巻へGO！2020/06/08
山内正
1
神田川で日除傘を被り釣りする女 垂水屋おせんに番人から夜鷹が殺されたお初と言う 仲間に化粧紅を安く分けてたと。 座敷で秀千代が和久井屋の若旦那に 言い寄られ困ってると聞く! お初が化粧紅を仕入れた店は和久井屋と分かる。 その夜秀千代が行方が知れす 神田川に向かうと伊兵衛と船で揉めてやがて船から落ちた! 伊兵衛は下流で死んでいた。2019/01/13
おかめ
1
特にどうということもなく…。首をかしげながら読了。2017/02/13
コユキ キミ
1
いろいろな素性の女たちが、お上の手先として事件を解決。そこに謎の素性不明な武士がからむ。という典型的な捕り物帳と思って読み始めると、猫姫のくだりで肩透かしをくらいます。 いきなりファンタジーになった感じです。 猫たちかわいいので好きですが。2016/05/04
