内容説明
「事件らしいけど、俺は早く帰りたい」
究極にやる気のない探偵現る!
高校生の霧島智鶴はどんな無理難題も解決できる天才だが、最大の欠点は、究極に無気力なこと。 そろそろ進路も考えねばならず、労力を使わず頭脳を働かせるだけで稼げる仕事はないか?と考える日々。そんな彼のもとに失敗で現場捜査を外された落ちこぼれ刑事・熱海や、同級生でちょっとオタクな揚羽、女の子によく間違えられる柚季らが次々と事件を持ち込む。ダイイングメッセージの謎、豪邸にある壺のすりかえ事件、誘拐、さらには脱出ゲームでの事故…などの謎を解くため、彼は仕方なく事件に挑むが―? 動きたがらない彼をなんとか現場に連れ出す刑事や友達の苦労も見どころ!
やがて、明かされる切ない過去とは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
48
高校生探偵は確かに無気力だが、なぜか「面倒な事件」にまきこまれて名探偵ぶりを発揮してしまう。しかも第二話でユズキが登場してからは「お断り」することもできなくなっている。名探偵・智鶴は父親との関係がよくないし、母親は死んでしまっているので叔母でライトノベル作家のマンションに転がり込んでいる。父親との断絶の原因になった母の死をめぐる問題は陰惨陰鬱な事情があったが解決したので父親との関係も修復された。ということでもう少し明るい雰囲気になるはずの続編に進もう。2025/04/28
よっしー
21
ワカマツさんのイラストにひかれて、手に取りました。タイトルに無気力とあるので、どんなにやる気がないのだろうと思っていたのですが…思ったより積極的に行動してるんじゃないかと思ってしまいました。1つずつの話の長さがちょうど良く、楽しく読み終えました。父子の関係改善が良かったです。二人とも、言葉が足りなさ過ぎですね。続編は主人公の立ち位置が少し変わるのかな?読んでみようと思います。2023/08/05
あゆみ
17
★★★☆☆ 無気力とは違うと思う。ツッコミどころ満載だが、智鶴がさくっと謎を解いてしまうところはいい。登場人物を減らすか、事件数減らしてキャラを掘り下げるか、どちらかでもっと丁寧に書いてほしい。好みのキャラが多いだけに惜しい。2016/11/03
igaiga
16
無気力って感じでもないような・・・ただ拗ねてるだけ男子??ジャニーズが主役でドラマ化しそうですねー。柚希の可愛さにクラクラしそうです(笑)あの皆さんの苗字はなんなんだろう?温泉地??違う???2016/09/30
Yuri
15
表紙絵で選んだ初読み作家さん。ずば抜けた頭脳を持つ、基本的に無気力な高校生探偵の智鶴。父親は刑事部長。割とありふれた設定と展開なのですが読みやすいし面白かったです。 ただ、タイトルに掲げるほど、無気力でもないような(笑)2020/04/01