内容説明
「鬼」と呼ばれた火付盗賊改方長官の長谷川平蔵。その父親の初代平蔵が京都西町奉行に赴任した。その前に立ちはだかって京の町を騒がす悪党たち。贋坊主が暗躍する「六勝阿闍梨」、錦市場を巡る陰謀に絵師若冲が巻き込まれる書き下ろし「錦の若冲」、人情の機微を描く「這っても黒豆」を収録。京の風物詩も鮮やかに、新シリーズ堂々の開幕。『祇園詣り 京奉行 長谷川平蔵』改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アリス
17
鬼平の父、初代長谷川平蔵の京都での話。鬼平と同じく人情味のある人柄。夫婦仲も良く、鬼平を読んでいたから印象違うなと思ったら途中の説明で納得。たまに息子の銕三郎が出てくるとニンマリ。京の風物詩、食べ物と江戸と違った趣きを感じとれ楽しかった。初読み作家さんですが、このシリーズは読んでいきたいですね(^ ^)2017/04/04
Atsushi Kobayashi
10
鬼平の父親の話。古めの文体の記載がちょっと新鮮。あと当時の京の生活が描かれていて、本編の話よりも、生活感の方がおもしろかったです。2017/01/04
鍵ちゃん
6
「魂亅と呼ばれた火付盗賊改方長官の長谷川平蔵。その父親の初代平蔵が京都西町奉行に赴任した。その前に立ちはだかって京都の町を騒がす悪党たち。坊主が暗躍する「六勝阿闇梨亅、錦市場探偵を巡る陰謀に絵師岩沖が巻き込まれる書き下ろし「錦野若起きる亅、人情の機微を描く「祇園詣り京奉行長谷川平蔵亅。2020/08/16
コニタン
5
鬼平の父親の小説、けっこう面白かった!2017/05/09
雪之助
4
鬼平の父、初代長谷川平蔵が京奉行として活躍する話です。 主人公がカッコ良くて「続編も絶対読みたい!」くらい惚れちゃいました。 京都の通りの名前や、現在も続いている老舗店が出てくる度に「あぁ、あの辺りだな」などと景色をイメージしながら楽しみました。 時々、ちょこっと銕三郎も出てくるので、私の中の『〝鬼平〟読みたい熱』が益々高まり積読本が増えそうです。 2017/07/05