花とゆめコミックススペシャル 一の食卓 1巻

著者名：樹なつみ【著】

白泉社（2016/06発売）

• ISBN：9784592217312

内容説明

日本人にとっての「はじめて」が西洋から雪崩れ込む明治４年。東京・築地の外国人居留地にある「フェリパン舎」で働く少女、西塔明はひょんな流れから、謎の男＝藤田五郎を紹介され、一緒に働くことになる。一見怖いが、明が作ったパンを、初めて残さず食べてくれた日本人…。だがその男こそ、かつて「壬生の狼」と恐れられた新選組・三番隊隊長＝斎藤一、その人だった!!巨匠・樹なつみが初めて挑む、時代劇＆グルメコミック!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[けい]

超面白すぎるんですけど！何、この設定。美味しすぎる！

2015/10/17

[ネムコ]

グルメ×新選組！　わー、よく考えついたなぁ。樹さんのご本、久しぶりに手に取りましたが、やっぱりカッコイイなぁ！最初のうちは時代設定が頭に入らず、ちと難儀しましたが、一…五郎さんがパン屋に住み込むことになり、着替えたあたりから楽しくなってきました。しかし会津戦の時、25歳?! 濃ぅい青春だったんですねぇ…。ラストの『掟…法度…なんだ、この無条件で従ってしまう感。すりこみかな』に笑いました♪

2015/03/21

[星落秋風五丈原]

新撰組の生き残りで維新時にいろいろ謎めいた行動を取ったことでも有名な斉藤一と知りあう少女はるの物語。「花咲ける～」完結後の初連載は時代ものでヒロインが普通の子。明治洋食事始め物語にもなっている。維新の元勲が続々登場。おじさんばっかり。

2015/03/01

[まりもん]

レンタル。時代や有名な登場人物達も登場してどう話がすすんでいくのか楽しみ。

2015/04/19

[流言]

新撰組×パン屋。異相過ぎる組み合わせ……と思ったが、面白かった。日本人にパンがなかなか浸透せずフランスパンのクラストが外皮として捨てられてしまうこと、明治政府成立後旧幕府勢力のみならず中枢に加われなかった公卿や大名の間でもフラストレーションが蓄積していること、脚気が『江戸煩ひ』という不治の病として江戸に蔓延しておりパン食がその対策の病院食として注目されていること、フランス人技師にとってサムライがエキゾチックな魅力を湛えていること……など、パンを中心に明治初期の酷薄さ、歪さのようなものがうまく描かれている。

2016/06/23