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内容説明
日本社会の人間関係は、個人主義・契約精神の根づいた欧米とは、大きな相違をみせている。「場」を強調し「ウチ」「ソト」を強く意識する日本的社会構造にはどのような条件が考えられるか。「単一社会の理論」によりその本質をとらえロングセラーを続ける。(講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
222
日本社会の特徴について書かれた一冊。確かに本書で言う縦社会だなと感じる。これを持ってどう考えるのかは特に書いてないが分析通りだなと思う。2020/08/16
KAZOO
113
最近のさまざまな事件、ある金融機関の第三者委員会における報告書を読んだり、体育会系の不祥事というかパワハラをめぐる問題などの根幹には日本特有の軍隊的な規律が好きな日本民族があるのではないかと思い数十年ぶりに読みかえしました。1960年代に書かれたこの分析から日本人の性格は変わっていないということがよくわかりました。いくら働き方改革といってもやはり上からの指示が好きな日本人だということがよくわかります。2018/10/05
Willie the Wildcat
83
放り出されていた長男の本を、何気に手に取り学生時代以来の再読。60年代の名著とは言え、未だに色褪せないのは歴史の賜物。縦横の功罪を踏まえた組織と人材育成。資格と場。感情vs.契約。一族郎党も、”枠”の一形態。初読時と同様に、タテ組織が政治組織に齎した功罪は印象的。正に歴史!という感。去る者は日日に疎し・・・、言い得て妙。人間平等主義、能力平等主義など、タテ組織の中はヨコ評価基準。矛盾ではなく、「場」が根底。過去の成功体験に縛られることなく、継続的模索・最適化しかない!2018/04/04
こも 旧柏バカ一代
73
著者さんは既にお亡くなりになってると知りながらも読む。日本社会の構造はタテに特化しているらしい。その構造は戦後の高度成長期には物凄くハマって日本は成長出来た。でも世の中は変わって行っており。日本のタテ型の構造では対応しきれなくなって来ている。それこそヨコの繋がりがないといけないのに、日本の社会はタテを重視するので世の流れから取り残されてしまっている。特に同業他社との共存などが全く出来ておらず、むしろ歪みあっているのが現状。情報収集と拡散もヨコにいかないといけないのに、タテを重視するあまりに行き渡らない。2022/08/22
aponchan
55
日本人の特性を専門家の視点で分かりやすく50年前に論じた良書。今の会社を始めとした組織形態や権力構造を理解するのに役立つ。 論理よりも感情を重視し、無礼講の飲み会で語り合う事でストレス発散できる数少ない単一化社会である事を最後に理解して、少し安心して読了できた。2018/06/16
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