内容説明
幼い皇帝を巡り、宦官(かんがん)と外戚が熾烈(しれつ)な権力争いを繰り広げていた後漢末の中国。後宮では巫蠱(ふこ)という呪術が流行し、民衆の間では新興宗教・太平道がのさばり始めていた。混乱の都・洛陽を掌握したのは、冷酷な将軍・董卓(とうたく)。青年・曹操(そうそう)は、この乱世を虎視眈々と見つめながら、「姦雄」として歩み出そうとしていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
41
図書館本。三国志の英雄の一人、曹操を主役にしている。題材的にはいいものの、いかんせん内容が薄っぺらい。人物描写も魅力的ではないし。続きは読まないかな。★★☆☆☆2023/09/14
アイゼナハ@灯れ松明の火
25
塚本作品は結構好きなのですが、これは正直微妙かなぁ。若かりし頃の曹操は『蒼天航路』の方が、自分のイメージに合う感じです。上巻は董卓の長安遷都まで。とりあえず中巻へ。2011/02/19
sayan
14
映画レッドクリフが封切られたのが2008年、もう10年も前になる。三国志をテーマにした作品を手にするのはそれ以来。本書を手に取て、名前を聞いたことがあるなあ、という感想と同時に、他の登場人物の似たような名前にまず面食らってしまった…。とは言え、曹操の若き頃を描いた内容は、創作部分があったとしても個人的に面白く新鮮だった。今後、姦雄として世に知られる曹操だが、青年時代にすでに見せるその知恵など、初めて知る内容が興味深かった。物語展開テンポは良くスピーディに読み進めることができる。早速中巻を楽しみたいと思う。2018/07/27
ちゅう
5
これは、曹操視点の三国志。吉川三国志を始め、いくつか読んできましたが、曹操好きのわたしには、嬉しい話です。上中下とあるので、まだまだ楽しめそうです。2019/05/31
じょりぃ
4
曹操の視点から見た三国志というのは、逆に読んだことがなかったので興味がわいた。曹操視点では、やはり袁紹の存在が大きかったんだなとか、劉備(蜀)はほとんど脅威になってなかったんだなとか、再認識させられる。曹操にまつわるいろいろなエピソードが、ほぼすべて作者独自の解釈で描かれているらしい。なかなか説得力があるので、「なるほどあり得る」と思わせられる。悪人でもアンチヒーローでもない等身大(?)の曹操が描かれているのがいい。2012/05/15
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