内容説明
外見は老朽化した貨物船だが、じつはハイテク装備の秘密工作船オレゴン号。長年の世界的な活躍が噂を呼び、その存在に疑いをいだくものが現われた。国際的に孤立するベネズエラ海軍だ。彼らはこの船が偽装であるのを確信し、ひそかに魔の手をのばそうとしていた。一方、オレゴン号船長のカブリーヨは、CIAから新たな依頼を受けていた。くだんのベネズエラ海軍が、北朝鮮へ武器を密輸しているというのだ。その証拠をつかみ、密輸経路を断つべく、カブリーヨと乗組員は隠密裏に動きだす――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
193
おんぼろ船に偽装したハイテク艦オレゴン号。そんなオレゴン号の危ない仲間を描くシリーズ。秘密作戦に臨む主人公がのっけから戦車砲発射!だれか彼らに、秘密作戦て何なのか教えてやってくれ…。海洋冒険小説といえばカッスラー先生。そのカッスラー先生が若手の新星ボイドモリソンとタッグを組んだ、渾身の意欲作。連続する沈没騒ぎ、その犯人は…となるのだが。邦題で題名ネタバレ気味だが面白さは損なわれない。面白いところで下巻に。2020/06/27
KAZOO
120
ストレス発散にはこのシリーズというのはいいですね。最初から火山の爆発などで物語りに引き込んでくれます。このような感じは映画化にはもってこいでしょうね。ただ題名となっているドローンはなかなか出てきませんでした。後半が結構強い敵が出てくるのでしょうね。2016/08/30
なつみかん
14
C・カッスラーは実に10数年ぶりだった。初めて読んだのは30年くらいは前の学生時代だったっけ〜この空いた期間の内に書かれたのを追いかけてみようかな?!あと、調べてみてカッスラー御大が去年(2020年)亡くなられていたと知り驚く。2021/01/26
Richard Thornburg
12
感想:★★★★ オレゴンファイルシリーズ第8弾! 何気にボイド・モリソンとの共著ってところがスゲー。 派手なドンパチがお約束の本シリーズですが、今回は作戦行動中ではなく、オレゴン号の各メンバー休暇中に襲われるというところがいつもと違っていて緊張感あります。 本作ではやけに「スパイ」活動的な表現が多く出てきて、登場人物の口からもチラリ。 タイトルになっているドローンの「ピラニア」は後半になって登場。2017/06/25
ゆーぼー
5
上巻の最後になって、ようやく題名にあるドローン「ピラニア」が出てきた。 欲しい情報は全て手に入れる謎の人物ドクターとは何者か? そしてその情報収集手段は如何なるものか? コーポレーションと激突必死の下巻へ航海を続行しよう。2016/06/06