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内容説明
人の生き血を吸って生きる茨木童子。その秘密を知った盗賊仲間の唐熊は、彼を貶めるため朝廷と内通――ついに朝廷は盗賊団討伐に乗り出す。そして親友・綱には茨木を倒せとの命が…!!完全に敵同士となってしまった茨木と綱。二人の運命は!?外伝も併録、感動の最終巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねね
6
どうやったって終わりが哀しすぎる。ついに暴走する茨木の力。化け物の本性。幼なじみの綱が鬼切で彼を殺す。それが茨木の救い?こんなに人が好きな鬼なのに…(>_<)ラストはハッピーエンドではないけど、救いはある。でも哀しい。椰の血を吸うシーンは大好きです。椰が茨木を鬼のままで「人」にしてくれる。喜多先生の女子キャラの中で、1番好きな子かもしれない。どんな姿になっても私は怖くないから、他人と違う自分を怖がらないで、と。大好きなシリーズです。2014/08/23
還暦院erk
5
全巻爆読。前の巻では腐によろめいて読んでいたが本巻では…おお~う…(黙って泣く)。ちょっと鬼滅の刃っぽかった(あちらはラストまではまだ読んでないが)。異形の「鬼」の悲しみ、鬼を斬る人間の悲しみ、鬼と知っても愛してしまう人間の不条理…。2020/11/15
いおり
3
大江山の鬼伝説がモチーフで、平安時代が舞台のお話。全5巻。主人公は茨木童子ですが、酒呑童子も登場します。渡辺綱によって腕を切り落とされ、取り返しに行くのが第一話。この漫画ではなんと、茨木と綱は小さい頃一緒に遊んだ友人です。血を飲まないと生きていけない、人とは違う自分に悩む茨木。茨木が本当は心根の優しい人だというのを分かって、茨木が好きでそばにいてくれる綱や梛姫達。ずっと皆で過ごせたらいいのに、鬼退治の時はきてしまいます。最後は切ないけれど、バッドエンドではないと思っています。ずっと大好きな漫画です。
きゃべつ
2
最後は何度読んでも切ない。殺されたくて綱の側にいた茨城、人として生きたかった化物の自分、人になりたかった化物を受け入れた姫。こういう最後しかなかったのかと考えると無念。御伽草子も読んでみたが、大分毛色が違うからびっくりした。描写がえぐいです。2019/05/29