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内容説明
社会を震撼させている欠陥マンション問題。国内有数の大手デベロッパーやゼネコンが手がけているにもかかわらず、なぜ欠陥はなくならないのか。ずさんすぎる現場の実態に業を煮やした建築検査のプロである著者が、事件の裏に潜む不動産業界の病理をついに告発。昨今の事例を元に、複雑に絡み合った欠陥の要因を明らかにしていく。また、資産価値が高く品質の良いマンションを購入する心得や、欠陥が見つかった場合の対処法など、住まいの安全を死守する方法を紹介。欠陥マンションという負債を人生に持ち込まないための警告と救済の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
18
建築検査業務を専門に行う会社の取締役をやっている著者の言葉は、とても重いと感じます。彼が検査してきた物件はほぼ100%何らかの欠陥を持っているそうで、タイトルの9割は控えめな表現であることに気づきます。もちろん欠陥にも軽いものから致命的なものまでありますが、いずれも入れ替わり立ち替わり作業を行う様々な業者が見て見ぬふりをしたものです。そうであれば、いくら軽いものでも気持ちいいものではありません。しかも、これらの欠陥、明らかにリーマン以降増えたようで、比例して検査も手抜きになっているようです。2017/07/21
wiki
16
建築当事者にすれば厄介者の品質検査側の書籍。素人目線でもできる最低限の検査方法も掲載しており(とはいえ白黒で写真も小さいためネット検索する方がわかりやすい)、不動産という個人で最大の買い物をする、その覚悟を促す書籍。ちなみにデベ側の人間として、この中身を本気でやってくる客は疎まれる。良く言えば設計や施工、検査にいたるまで、有形無形の財産であるから。悪く言えば、あんまり踏み込まれると答えられない事だから。だが仮にもプロなら本書程度の知識は持っておくべきだ。まったく、良い不動産屋に出会えた人は幸運だと思う。2019/02/08
mazda
15
実際に建設作業に携わっている職方の待遇の悪さを考えると、欠陥が生まれてしまうこともしょうがないと言った感じです。子請け、孫請けと中間マージンが抜かれて手取りは安くなり、休みたくても休めない、雨が降ったら仕事も給料もない、これじゃやる気はなくなります。しかも、日本で売る新築マンションはほとんどが「青田売り」。実物ができあがる前からいつ建つかが決まっているので、納期を遅らせることはできないため、不正が発覚しても言えない状況だと思います。買う側もその点を疑わないとダメなのでしょうか。2018/10/07
のり
8
多少の欠陥があるものと思って買え。その通りなのかもしれない。多少の度合いが肝。2018/10/01
Tomomi Yazaki
6
マンション購買予定のない私だから客観的に読めると思い購入。欠陥マンションの根拠である下請け多重構造の現状はその通りだが、著者の言う多種多様な職種の混在作業は安全・効率の面からも有り得ないし、それならば建設業者の必要性は無い。また全てを見ていないからか、極めて悪質な職方を例に挙げモラルの低下も原因としている。構造計算偽造は確かに姉歯やゼネコンが悪いが、甚大な被害が発生するまで看過し、それを一度も検証せず見抜けなかった著者も所属していた検査機関にも責任の一端はあると思うが、それは残念ながらスルーしている。2018/11/29
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