内容説明
これが人生(クソゲー)攻略の最前線!
人生はクソゲー。このありふれたフレーズは、残念ながら真実だ。
だって、人生には美しくシンプルなルールがない。あるのは理不尽と不平等だけ。自由度が高いなんてのは強者の言い分で、弱者には圧倒的に不利な仕様でしかない。
だから、クソゲー。
あまたのゲームに触れ、それらを極めてきた日本屈指のゲーマーである俺が言うんだから間違いない。
――だけどそいつは、俺と同じくらいゲームを極めてなお、「人生は神ゲー」と言いきった。
生まれついての強キャラ、学園のパーフェクトヒロインこと日南葵。
しかも、「この人生(ゲーム)のルールを教えてあげる」だって?
……普通は、そんなの信じない。
だけど日南葵は、普通なんて枠にはまったく嵌まらないやつだったんだ!
第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。弱キャラが挑む人生攻略論ただし美少女指南つき!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わゆ
82
人生・自信・コミュニケーションといったあらゆることに“弱”キャラな主人公が、あるキッカケで出会ったパーフェクトヒロインの指導で、学校生活やひいては人生を充実させていくお話。主人公と指導者であるヒロインが超ゲーマーであるため、人生論や生き方が尽くゲームで例えられていて内容が頭に入りやすい。そういった攻略方法を見に付けて、少しずつ変化する主人公の様子を見るのが楽しい。また、筋道とは違ったアクシデントが何度か挟まれ、終盤の大きな修羅場に発展する。この台本にある展開と無い展開が混ざるのが本作の良いところ。面白い!2021/12/07
まりも
74
ゲームを極めたコミュ障の高校生が、学園のパーフェクトヒロイン指導のもとリア充になるために頑張る青春ゲーマー物語。ラブコメの定番を押さえながら、ガガガらしい個性もしっかりと出ている非常に完成度の高い作品。リア充になるためには努力を続けるのみというヒロインによる熱血指導が、この作品の最大の持ち味ですね。下手なハウツー本よりも説得力あるで。自分を変える為に一生懸命頑張る主人公も好印象。特にラストの啖呵は、ちょっと感動したし爽快感もあって非常に良かったです。ラブコメ界に新たな旋風を巻き起こす作品になりそうな予感。2016/05/20
よっち
70
日本屈指のゲーマーながらリアルでは弱キャラの友崎が、同じくらいゲームを極めリアルでもパーフェクトヒロインの日南葵に炊きつけられ、クソゲーと断じるリアルで自己変革を目指す物語。ゲームに対する同じ想いを抱く葵の言葉を信じ、失敗しながらもチャレンジを諦めない友崎。そんな彼のフォローに奔走する葵が、凄まじいまでの努力家であることを何度も垣間見たこともきっと大きかったんですよね。魅力的なヒロインたちを絡めたテンポよく進む物語の顛末は友崎らしい現時点での精一杯でしたけど、続巻をまた読んでみたくなる期待感がありました。2016/05/19
ツバサ
66
人生はゲームだぜ。うん、面白かった。 好きなキャラとかいなかったけど、友崎、日南が何事にも持ってる熱さが好きだ。 泉も友崎に触発されて自分を変えようとしてる必死さが伝わってきてグッジョブ。友崎も日南に指南を受けて人生というゲームに本気になって取り組む姿勢に好感が持てる。この作品はシリーズ化してほしい。2016/05/21
アウル
63
これは個人的に面白かったわ。非リア充でゲーマーな主人公がヒロイン指導の下、リア充になるべく努力していく話。読んでいてなるほどな~と納得させられる所がしばしばあったな。主人公だけではなく周りのキャラも変わろうと努力するのを書いているのもいいね。啖呵きるシーンは熱かった。此処からどう展開していくのか楽しみな作品。2016/05/21