ガガガ文庫<br> 七日の喰い神3

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ガガガ文庫
七日の喰い神3

  • ISBN:9784094516111

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内容説明

人喰う神を乗せて、列車は走り続ける。

超高級蒸気機関車『カムパネルラ』に乗り込んだ七日とラティメリア。煌びやかな車内装飾に、豪華な食堂車、そして上流階級の乗客たち。そんな浮き世離れした世界とは異にする車両があった。祈祷士たちが強固に警備にあたる物々しい雰囲気……。

この高級列車は、祈祷士協会によって捕らえられた“六花のマガツカミ”の一人である“掴み神”を秘密裏に移送するためにカモフラージュされたものだった。列車に潜入した七日の目的はただひとつ“掴み神”ヘリアンサスを斬ること。タイムリミットは目的地到着予定の深夜まで。そんななか、七日はかつて戦場でともに戦った元六花隊の一人と再会する。
“妖刀使い”獅童巳月――彼は“掴み神”ヘリアンサスの移送を監督する看守長となっていた。一方、初めての列車旅行に浮かれるラティメリアもまた、ある人物と出会っていた――

「やあ、“喰い神”ラティメリア。君は本当に六花に似ているね」

マガツカミを殺す者と護る者、かつての戦友同士が繰り広げる熾烈な攻防戦! それぞれの思惑を乗せて列車は走り続ける。

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

36
人間に害をなす神・マガツカミを討伐する為に戦う少年とマガツカミの少女の物語の3冊目。六花のマガツカミの一人、掴み神ヘリアンサスを切るために高級蒸気機関車カムパネルラに潜入する話。ラティメリアたちの軽い掛け合いと、ダークで遣る瀬無い感じの雰囲気のバランスが相変わらず素晴らしいな。七日の戦友でもある六花隊の面々とのマガツカミを巡る熾烈な攻防戦も非常に良かったです。何よりも良かったのはラティメリアが人間らしい感情を覚え始めたところですね。巻数を重ねる事に面白さも増しとるわ。次巻も期待してます。2016/05/18

よっち

30
六花のマガツカミの一人「掴み神」を秘密裏に移送するためにカモフラージュされた超高級蒸気機関車。それを斬るために密かに潜入した七日やラティメリアたちがかつての仲間たちと対峙する第三弾。ラーメン大食いによるデブメリアなどコメディ要素も交えた今回は、立場を違えたかつての仲間たちとの六花のマガツカミを巡る争奪戦。かつての仲間たちはみんな一癖も二癖もあるような面々ばかりでしたけど、六花に対する特別な想いを抱いているのは一緒なんですよね。六花のマガツカミ、そして複雑で繊細な関係の七日とラティメリアの今後が楽しみです。2016/05/18

ナカショー

21
デブメリアと、対ヘリアンサスの2本立ての第3巻。前半はコメディ回でラティメリアがデブメリアになってコミカルで面白かったです。後半のヘリアンサスとの対決にてラティメリアが食用として買っていたウミネコのサキちゃんを食べられずに葛藤してるのを見て、ラティメリアが人間らしい感情を持ち始めていることに嬉しく思いました。次巻が楽しみですね。2016/11/15

HANA

17
今回はコメディ色が強かったイメージ。ラティメリアが随分個性的な変わりっぷりで。ラティメリアがここからどう変わっていくか楽しみではあるところ。そして今回以前の戦友であるキャラクターとの関わりもあり話も進んでいる感じ。今後も期待できそうな雰囲気。2016/06/03

サエズリ割津

16
面白い。高級蒸気機関車カムパネルラを舞台に七日やラティメリアをはじめとした様々な勢力が入り乱れて攻防を繰り広げるシリーズ第3巻。コメディ成分多めの中華街のエピソードで登場する肥えたラティメリア(通称デブメリア)がマスコット的で可笑しかった。後半のシリアスパートでは六花隊の面々が登場し、六花にまつわるエピソードや七日とラティメリアの関係の確かな変化が見られて次巻以降の展開が気になる。イラストが最高。特におまけマンガ的なワンコーナーが楽しいので継続してほしい。次巻も楽しみ。2016/05/23

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