内容説明
初恋相手の寿命は夏の三カ月。 俺の初恋相手、支倉由依(はせくらゆい)は毎年夏の三カ月間だけ、生まれて死んでを繰り返す。 ――六月。夏祭り実行委員活動に追われる日々。仲間たちの声。 ――七月。由依の生意気で頼りない瞳と、初めての恋。 ――八月。雨の味のキス。夜空を彩ったあの打ち上げ花火。 すべての日々がかけがえなくて、甘く切ない思い出に満ちていた。 そして最後に、心をえぐられるような別れの瞬間が訪れる。 それでも俺はこの想いを決して手放さない。 「死んでも死んでも死んでも死んでも好きになる」と、彼女が言ってくれたから――……。 一瞬の命を恋で燃やす、今世紀もっとも泣けるラブコメディ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
57
毎年夏の3か月間だけ生まれて死ぬことを繰り返す美少女・支倉由衣と普通の少年・陵介の恋を描いた物語。竹岡美穂さんの美麗なイラストと、儚くて爽やかな恋模様はマッチしていて良かったけど、帯のせいで何とも言えん感覚を覚えました。由衣のツンデレは可愛かったし、限られた時間の中で二人の距離が近づいていく姿は心に残るけど、今世紀もっとも泣けるは盛りすぎ。読む前から結末が分かってしまうのも止めて欲しかったです。直球に王道でライトな内容なのに、帯が過剰すぎて作品の持ち味殺しとるんだよなぁ。2016/04/23
すい
56
タイトルでネタバレしちゃって大丈夫なんだろうか・・・。ツンデレ女子とモテまくり男子の爽やかなひと夏のラブストーリー。花火をメインにもってくる辺り、ベタだけど素敵です。夏の恋に花火は付き物ですね!2016/05/10
よっち
54
高校生の陵介が挙動不審な美少女・支倉由依と出会い、彼女の昔ながらのではない鮮やかな新しい花火を見たいという願いに応えるべく、幼馴染の澪や友人の諏訪たちと奔走するひと夏の物語。陵介が気になるのにつっけんどんな態度を取る展開的なツンデレの由依。そんな彼女にどんどん惹かれてゆく陵介。仲間とともにかけがえのない時間を過ごす二人に突きつけられた現実がちょっと厳しかったですが、それでも諦めない由依の想いがいつか報われる日が来るといいなと思いました。竹岡志穂さんのイラストも物語の雰囲気に合っていて素晴らしかったです。 2016/04/22
まるぼろ
47
六月下旬のある土曜日に夏祭り高校生実行委員会の集まりの為に龍口寺に赴いた真宮陵介は、山車蔵の中を覗き込んでいた支倉由依と出会い…と言う所から始まるお話です。恋愛小説としてとても良かったと思います。由依の設定…と言うか生い立ちがとても特殊なので、陵介と由依のこれからが心配になってしまいますが、続刊している事に安心すると同時に、このシリーズの最後はハッピーエンドで終わっている事を望みたいと思いました。引き続き次巻も読み始めようかと思います。2017/01/22
ナカショー
33
最後に全部もってかれました。竹岡美穂さんのイラストと相まって最高でした。2016/05/08