内容説明
親友と喧嘩した日に事故死した女子高生。妹の成長を永遠に見守りたいと願う兄。廃ビルで怪奇現象を演出する幽霊劇団――。死してもなお、「煉獄」で思い惑う幽霊たちは、生者とかかわるために、便利屋の幽霊・キリンとアオバのコンビに助けを請う。その依頼と引き換えに、成仏させられてしまうとは知らずに……。日本ホラー小説大賞佳作の新鋭がおくる、おかしくも切ない幽霊譚!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
60
ホラー系の作者さん、3冊目。この方の飄々とした文章が好きで読んでみた。未練を残した死者がいる煉獄。昔人が死ぬ際の体重の変化を調べたお医者さんの話から、その差は現世からかすめとった欠片として、ちょっとだけ現世に影響を与えられるという設定。その欠片を体重分集めると生き返れると言う。登場する幽霊たちの現世への影響がなかなか愉快。怪奇現象の裏にこんなことがあったなんてね。そしてキリンとアオバとイツキ、3人の関係がわかるラスト、全てつながってすっきり。でも、『呪いに〜』ほどじゃなかった2021/12/12
keith
24
面白かった。未練があって現世をさ迷う幽霊を成仏させるお話。ホラーというよりファンタジーです。切なくて優しい物語でした。2019/05/26
miroku
24
面白いのだが、良い話だと思うのだが、軽い。惜しい感じがする。2015/10/25
すがやん
19
何冊か読んだ岩城さんの小説と、雰囲気が違って驚いたが、温かくて切ない感じの、怖くないホラーで、ファンタジーといえるかも。色々と制約のある幽霊設定も面白く、楽しめた。奇妙でグロい岩城さんも好きだが、こういうのもいいな。2019/01/30
深青
19
死んで煉獄に落ちてしまうと見えるのに、触れない。相手に伝わらない…でも、伝えたい想いがある。その想いを晴らすお手伝いをしている幽霊の便利屋がある!?現世に未練があるのなら、コンビニに行ってみなよ。最初の辺りは結構怖い。幽霊も人間も怖い。だけど、ラストへ向けての流れが上手い思う。そういうことかぁ!と驚かされた。2015/06/01
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