新☆ハヤカワ・SF・シリーズ<br> 蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ一

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新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ一

  • ISBN:9784153350267

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内容説明

少年がはじめて皇帝を目にしたその日から、運命は動き出した――権謀術数が渦巻く国家と政治に翻弄される人々を優しくも壮大な視線で描き出す、『紙の動物園』の著者が放つ一大武侠絵巻、開幕篇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

神太郎

31
架空世界による武侠作品。なにより、驚きはケン・リュウが長編を書いたという一点だ。短編の妙手として名高いケン・リュウ、長編やいかに。SFは世界観に慣れるまでが大変なので、慣れてしまえばあとはサクサク。前後編の前編なので、タメ回。ここから後半でどう動かしていくのか、解説を信じるならばここから転調していくそうだが…。2022/11/16

かもめ通信

23
近隣の6つの王国を滅ぼして統一国家ザナ国の礎を築いた皇帝マビデレの力に陰りが見え始め、あちこちで反旗が翻されはじめる様子を描くことからはじまる物語は、さながら戦国絵巻のよう。とにかく場面がめまぐるしくかわり、それぞれの地にそれぞれの事情を抱えた人物が登場するので、話について行くのに一苦労。もちろんそこここに魅力的な人物が配置され、やがては運命の糸に導かれ、あの人この人の運命が交錯する日が来るわけだが、それまでがとにかく長い。ひたすら長い。最後の最後になってようやく面白くなってきた!と思ったら続く…?! 2016/05/22

tom

20
この本、存在そのものは知っていたのだけど、ケン・リュウが書いていたとは知らなかった。ケン・リュウは短編書きの名人。先端物理学に人情を加えた書き手と思い込んでいて、長編があるなんてこと、読友さんのコメントを読むまで知らなかった。よって、あわてて図書館に注文。この本、古代中国の物語を下敷きにしたようなもの。とりあえず、波乱万丈の展開だけど、あちらでこんなこと、こちらではこんなこと、これの羅列という状況。登場人物が出そろったところで、この後、どんな展開につながっていくのか、とても楽しみ。2020/10/22

しゃお

19
間をあけて内容など忘れなうように、第二巻が出る前に読みましたが、群像劇という事で登場人物が多いので正解でした(笑)。主要登場人物になるのかと思うような者たちもあっさりと退場したりする中でも、それぞれに印象に残るような場面が描かれていて、また、叛乱軍だけでなく帝国軍にもそれぞれ野心や苦悩など抱いている様子が描かれている点が、より物語を魅力的なものにしていますね。この巻ではこれからの序章といった感じですが、これからどのような展開で魅了してくれるのか楽しみです。2016/06/17

17
だいすきな武俠もの。面白いー。長い前巻を一気に読む。項羽と劉邦がベースになってるらしいけど、よく知らないせいかここまでの流れは三国志みたいな感じで読んだ。長い全体説明とキャラクター紹介のような前編からどんな展開になってゆくのか楽しみ。武俠小説やヒロイックファンタジーがお好きなひとは是非。もったいないのは失礼ながら邦題のセンスのなさ。キャッチーであらねばならなかったのはわかるけどちょっと稚拙な気がした2016/05/21

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